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デスクトップに広がる新メディア――Adobe AIRの挑戦

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新感覚マッシュアップの可能性に注目したい



――AIRの特徴として「ブラウザの枠にとらわれない表現ができる」点も挙げられますね。これはユーザーインタフェース的にスタイリッシュなアプリケーションが作れる、ということでしょうか。

西山 「ブラウザの枠にとらわれない」という点で言いますと、ポイントは大きく分けて2つあります。インタフェース、見た目的な特徴はもちろんですが、使い勝手でも大きな差異があります。Flashを使ったウェブアプリケーションを考えてみたら分かりやすいでしょう。実はブラウザの持っている機能に制限される部分が大きいんですよね。

――と、言いますと?

ブログに写真をアップする際の操作を例にとってみましょう。Flashメニューがあっても、デスクトップのどこに写真があるかを検索する時は、ブラウザのダイアログで作業する必要がありますよね。これがAIRアプリケーションなら、デスクトップにあるファイルをドラッグ&ドロップすることでアップロードされます、ということですね。

――直感的な操作感でユーザビリティは上がるでしょうね。さらに、作り手も面白がって作れる、と。

西村 実際にAIRアプリを開発しているWebデザイナーに聞いてみると、デスクトップに自分のデザイン、ブランドが常駐している――それが、すごくモチベーションの向上につながるようです。AIRという新しい表現の場に魅力を感じていただいているんでしょうか。

太田 見た目だけではなく、情報の整理の仕方も自由度が高まっています。ここで、Nickelodeonの子供向けアニメチャンネルサイト「Nick.com」のAIRアプリケーションをご覧いただきましょう。

デスクトップでプレイできるインタラクティブなジグソーパズルゲームなんですが……ちょっと試してみてください。Webサイトのページと、AIRアプリのパズルをまたいでピースのやりとりができます。


――なるほど、完成すると……インセンティブの動画が流れる仕組みですか。子どもならずとも、いろんなページを横断してみたくなりますね。

西山 Webサイトとデスクトップ上のAIRがシームレスにつながっている状態は、セールスプロモーションの世界ではかなり有効でしょう。いろんなサイトをまたいでのスタンプラリーなど、アイデア次第ではかなり面白い試みができるのではないでしょうか。

西村 あと、オフラインでも使えるという特徴があります。たとえば、アスクルのユーザーなら、メモ代わりにアスクルの足りないものをデスクトップに蓄積。ネットワークにつながったときに一括オーダーがかけられます。

太田 アスクルなどのeマーケットプレイスでは、オーダーの際に何ステップも踏むのが通常ですね。そこで、いかにスピーディーに注文できるようにするか。競争が激しい文具業界などではそこが肝心です。AIRアプリなら、前と同じアイテムを買いたいなら2クリックで済んでしまう。ユーザーに優先的に使ってもらえるような仕組みづくりには最適でしょう。


ASKUL DESKTOPβ(アスクル デスクトップベータ)

ブラウザとしても利用できるアスクルブラウザと、
デスクトップでの購買をサポートするガジェットで構成されている。

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