――セカンドライフ、「もうひとつの世界」で起きたメディアの地殻変動
サンフランシスコに拠点を置き、今やWeb2.0の代表的な企業に挙げられるリンデンラボ。同社が提供するMMO「SecondLife(セカンドライフ)」は、従来のゲームやソーシャルネットワークの発想では語ることのできない全く新しい形のメディア。ユーザーにはTシャツとジーンズ姿のシンプルなアバターが与えられるだけ。ほしいものがあれば、洋服であれ、建物であれ、提供されたツールを元に自分で作るか、誰かから購入するかしかない。いわば、リンデンラボは、白いキャンバスを提供するだけなのだ。
この3D仮想空間は最近ではメタバースと呼ばれ、ネットを全く変えてしまうのでは、という見方も多い。セカンドライフから見えるネットメディアの未来形とは? 『テレビCM崩壊』の織田浩一がレポートする。
セカンドライフとは
リンデンラボ社が運営する3D*のバーチャルワールド。ユーザーは登録すれば無料で遊べるが、10ドル支払うと土地を所有する権利を与えられる。従来のゲームのようにあらかじめ提供された世界の中で遊ぶのではなく、ツールを元に自らあらゆるものを作り出したり、クリエイターから買ったりする究極のCGM。個人・法人を問わず、自ら作り出したものには著作権が与えられ、売買する権利もある。取引に利用される架空の通貨リンデン・ドルは現実のドルとの換金が可能で、このバーチャル空間で実際に生活をする人も現れている。いまや新たなマーケティングツールとして活用する企業が急増中。
サンフランシスコにあるオフィス(動画)
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お話を伺ったのは…
デービッド・D・フレック:David D.Fleckリンデンラボ社マーケティング部長(Vice President of Marketing and Business Development)。マーケティング、ソフトウェア開発部門でのキャリアは約17年。前職はマクロメディア社でモバイルの新規開発を担当し、携帯端末にフラッシュを導入した実績がある。その後も、ゲームなど、エンターテインメント系コンテンツをモバイル開発業者とともに開発してきた。現在は、オープンウェーブ(Openwave)、ノベル(Novell)の新規事業の開発責任者も兼任し、世界の提携先とともに、マーケティング、会計処理、新規事業、ローカライズ、テストなどの事業を統括している。
・LindenLab
インタビュー・構成・解説
織田浩一:おりた・こういち米シアトルのデジタルメディアストラテジーズ社代表。 広告・メディアビジネスコンサルタント。広告・マーケティング関連のブログ・アドイノベーターを運営するアルファブロガーでもある。今年翔泳社から出版された監修本、『テレビCM崩壊〜マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0』は、発売されるやたちまちビジネス書のベストセラーに。広告、ネットマーケティングに関する講演、執筆も多く手がけている。織田浩一インタビューはこちら。
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