バーチャル空間にブランドがぞくぞくオープン
――アメリカンアパレルがセカンドライフのビジターを対象に、実世界の店舗で利用できる15%の割引クーポンを提供したような例もありますが、セカンドライフでのバーチャルなマーケティング活動と実世界での活動における関連性について詳しく教えてください。
現時点で言えるのは、アメリカンアパレルのように、セカンドライフの住人にブランドを実体験してもらえるよう、独自のコミュニティを組成する広告主が増加していることは確かですが、それ以外のことは、今のところ明確には分かりません。
個人的な見解ですが、広告主が、リアルの広告キャンペーンにセカンドライフのアバターを使って「セカンドライフにもお店がある」と告知する日が来ればそれはある種のブレークスルーの段階といえるでしょう。
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| リアルの店舗そっくりに作られたアメリカンアパレルのバーチャル店舗 |

Webサイトと同様に商品のクリック履歴を記録することで、ユーザーの関心や動きをトラッキングすることができます。例えば、セカンドライフの住人は、ヴァーチャルのアメリカンアパレル店舗に陳列されている商品からECサイトに誘導されていおり、ここで購入した品目は、実際に配送されます。
――プライバシーはどのように保護されるのでしょうか?
個人、法人にかかわらず、収集したデータをどのように保存するかは、商品の権利者の判断に委ねられています。リンデンラボでは、いかなる場合でも住人に関する個人情報を開示しません。
たとえばアメリカンアパレルは、セカンドライフの店舗に来店した顧客に個人情報の開示を要求することはできますが、それに対する回答はあくまでも任意を原則としています。これと同様のルールは、他の売買の場合にも適用されています。
つまり、アメリカンアパレルが受注処理に関するデータを顧客に要求することは自由だが、リンデンラボではそれを開示しない方針を採っています。この観点からすると、Eコマースのサイト上でトランザクションを実行する方法(購入者が、商品の注文を完成させる際、必要情報を提示することは前提条件)と全く同様です。
――シェラトンホテルなどを手がけるスターウッド・ホテルが、新たなブランドのホテルを、セカンドライフ上でリアルに先駆けてオープンさせています。この広告キャンペーンについて詳しく聞かせてください。
現実にホテルへ足を運ぶ前に、それを仮想体験してもらうというコンセプトに基づいています。デザインの試作を行い、実体験に先立ちプロトタイプを一般公開する手段としてのよい例であり、どんな企業にも適用することができます。メリットは、商品に対する利用者の期待感を引き上げると同時に、フィードバックを得る機会にもつながる点。企業はこれらの結果を参考にしながら、デザインの最終決定を下すことができます。したがって、セカンドライフにおいてプロトタイプ、ユーザー調査、モニターが連携して作業することが可能になるのです。
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| 現実のホテルをオープンする前に、バーチャルでユーザーの反応を探る |
――収入源は土地の売却と課税であり、広告主には特に料金の請求をしないということになるのでしょうか?
そのとおりです。クレジットカードの手数料等をカバーするため、わずかな売買手数料を請求することはありますが、それ以外の料金は特に請求していません。当社では、税金が経済成長の足かせであることを認識しているため、できる限り課税を最小限にしようと努めています。国に対する納税額の増加は、経済活動そのものを減退させるという考えに基づく方針です。
――競合他社がセカンドライフを利用して、自社のゲームを宣伝したような事例は?
個人的には、そういった事例を聞いたことはありませんが、セカンドライフの中で人気ゲームのWorld of Warcraft*の島ができたりするとうれしいですね。セカンドライフの影響力を物語るものになるのではないでしょうか。
※上記記事部分を含む取材の様子を動画でご覧いただくこともできます。テキストと動画は、それぞれ多少の編集の差があり、それぞれにオリジナルの情報がありますのでお楽しみください。
アメリカンアパレルの事例、リアルとバーチャルのキャンペーンのあり方他


