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話題作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』永田カビ氏が赤裸々に綴るエッセイコミック『一人交換日記』レビュー

2017年3月12日 11時00分

 pixivで話題となり、昨年の夏に単行本で発売された『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)で「このマンガがすごい!2017」オンナ編(宝島社)で第3位となった永田カビ氏。しかしガラスのハートを持ち、高校卒業から10年間、息苦しく生きづらい日々を過ごしてきた永田氏は、いまだに辛さを背負っている様子。

 そんな今の自分と、過去の自分でやりとりするという手法によって、親との確執や一人暮らし、愛情などが、さらに赤裸々に描かれているのが『一人交換日記』(小学館)です。皮肉にも『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』によって仕事が入ってきた永田氏の“その後”は、やはりまだ辛く寂しいようです。

 初めての一人暮らしをしてみたものの、「すごく贅沢な虚無」を感じて再び実家暮らしになる永田氏。家族とも心から打ち解けられない辛さに、心身ともに寒く冷えてしまいました。そして再びレズ風俗のお姉さんのお世話になり、とにかく「ぎゅーっと」してもらうことで寒さを回避。しかしその効果は一時的なもので、「一人のほうがさびしくない。実家は孤独」という結論に至ります。心ない言葉を父親の口から聞かされたシーンで思わず泣きたくなるなら、多分読者も家庭内での孤独を感じているのかも知れません。

 本作では、主に母親との関係が多く描かれていますが、「あー、わかるー」と感じる場面が結構あります。さらに「自分の幸せを得るためには、母親を捨てること」という図式が頭の中に浮かびあがってしまう永田氏。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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