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映画のトラウマは通過儀礼……「あるある」マンガに進化したアサイ『木根さんの1人でキネマ』

2017年3月21日 11時00分 (2017年3月22日 18時50分 更新)

 出落ち感もありながら、いよいよ3巻も発売となった、アサイ『木根さんの1人でキネマ』(白泉社)。

 この作品の優れた点は、まず勢いです。そもそも、タイトルに反して、まったく1人で映画を観ていません。いや、1人で鑑賞していることもあるけれど、それをテーマに周囲の登場人物と語り合うことで作品が成立している
わけです。

 まあ、ガチで主人公が映画に対して1人でボケたりツッコミを入れたりしていたら、作品として継続していくのは、かなり困難になりそうな気もします。

 というわけで、今回も、第1巻以来同居している佐藤さんやらなにやらと論争を繰り広げながら、物語は展開していきます。

 今回の論争で、まず注目したいのは、預かった姪に『ジョーズ』を見せてよいか否かを論争する回です。これ、まず面白さを知るには『ジョーズ』を見ていることが前提です。

 この映画、かつてはテレビで年に一度くらいのペースでやっていた感があるのですが、最近はとんと見なくなりました。なので、面白さが読者に伝わるかどうか危険な賭をしているような気もします。いや、むしろ『ジョーズ』を見ていないような人は、このマンガを読まないかも……。

 ここで論争のテーマとなるのは、小さな子どもに『ジョーズ』なんて、トラウマになるんじゃないか。まだ早いんじゃないかという問題です。

 確かに、この映画は子どもが観たら怖いかもしれません。最初のほうで、子どもがサメに食われて死んじゃいます。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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