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【劇場アニメレビュー】“アーティスト”湯浅政明監督がやりたい放題!?『夜明け告げるルーのうた』

2017年5月19日 11時00分 (2017年5月21日 08時50分 更新)

 4月に湯浅政明監督の快作『夜は短し歩けよ乙女』を紹介させていただいたばかりだが、それからおよそ1カ月後、早くも湯浅監督の新作『夜明け告げるルーのうた』が全国の映画館にお目見えとなる。これを快挙と言わずして何と言おう!

 もっともこの作品、『夜は短し歩けよ乙女』よりも先に作られていたもので、公開時期がたまたま逆になっただけなのだが、いずれにしても湯浅監督作品が立て続けに劇場公開されるという喜びというか奇跡というか、今の日本映画界におけるアニメーション映画の位置づけを改めて思い知らされる。

 さて『夜明け告げるルーのうた』は、舞台となるのは、ある寂れた港町・日無町。両親が離婚したために、都会から両親の故郷に父とともに引っ越し、そのまま周囲と距離を置き、どこか心を閉ざした日々を過ごす中学生のカイ。

 彼の唯一の楽しみは自作の曲をネットにアップすることだったが、そんなある日、彼はクラスメイトの国男と遊歩にバンド「セイレーン」に誘われ、しぶしぶ赴いた練習場所の人魚島で、人魚のルーと出会う。

 音楽を聞くと、尾ひれが足に変わって踊り出してしまう無邪気なルーに、カイはいつしか心を開くようになっていく。しかし、古来より日無町では人魚は災いをもたらす存在として忌み嫌われていた……。

 ストーリーだけ採ると、割かしよくあるファミリー向けファンタジーものではあり、実際本作もそういった趣旨で企画されている節は感じられるが、やはりそこはそれ、湯浅監督だけにそんじょそこらの“良いお話”の域にとどまるはずもない。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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