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屋根の上に草原? ノルウェイの不思議な家

屋根の上に草をはやした家。

ビートルズの名曲、「ノルウェイの森」。インドの楽器シタールの奏でる不思議なメロディーはノルウェイの森のイメージにぴったり。村上春樹の小説のタイトルにもなった。そんな「森と草原と湖の国」北欧のノルウェイを、この夏訪れてみた。

道中の田舎町で、一軒の不思議な家を発見。屋根の上にきれいに草が生え揃っている。「ミニ草原」といった感じ。最近、日本でもデパートの屋上に庭園があったりするけれど、こういうのは見たことがない。

調べてみるとノルウェイやスウェーデンで昔からある屋根のスタイルのひとつだそうで、そう珍しくはないらしい。ちょっとみすぼらしくも見えるけれど、それは見かけだけ。実のところ、とても優れた性能を秘めている。この家、とにかく「涼しい」。その謎にせまってみよう。

草は生きている。土も生きている。だから、たくさんの水を含んでいる。熱い太陽が照りつけると、そこから少しずつ水分が蒸発し「気化熱」によって多くの熱が奪われる。その効果は、氷が解ける時の5倍以上。注射の前にアルコール消毒してもらうと腕がスーッと冷たくなるのと同じ。水が蒸発することで屋根もスーッと冷たくなる。家の中も涼しくなる、というわけ。

普通、家の壁や屋根裏には「断熱材」という熱や冷気を遮断する材料が入っている。良質の断熱材は熱をとてもよく遮断するけれど冷やすのは無理。だから、どんなに優れた断熱材も「屋根の上の草原」にはかなわない、と言ってもいい。しかも植物だから二酸化炭素を吸収する効果もある。わずかだけど地球温暖化の防止につながる。一石二鳥というわけだ。

雨の多い日本では、傾斜のある切妻形式の屋根の緑化はちょっと難しいかもしれない。手入れも大変だと思う。でも、屋上の緑化に補助金を出す自治体もある。自然と共存する家、というイメージも悪くない。ちょっと考えてみる価値はありそうだ。(R&S)

2004年10月10日 00時00分

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