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今の氷屋さんはすごいことになっていた!

(上)氷のサンタさん(下)氷彫刻の機械を操作するソフトウェアの画面

子供の頃、霜柱が立つ季節になると、夜更けに水を入れた色んな容器を玄関先に並べ、翌朝凍っているか確かめに行くのが大好きでした。ひとつひとつ引っくり返して容器の底を叩き、ぽこんっと出てきた時の喜び。玄関先のタイルの上をツルツル滑らせて楽しんだのものです。

東京都品川区にある、株式会社やまね(以下、やまね)。ここは昔懐かしい氷屋さん……、ではなく氷に関するものならなんでも売っている「氷のデパート」「氷の総合商社」。

何が売っているかといえば、第一に氷、そして氷彫刻、氷中花、氷を使ったテレビ・映画・雑誌の美術、氷の食器、氷のロゴプレートなど、他にもお願いすれば可能なかぎりなんでもひきうけてくれるという、多方面で活躍する氷屋さんなのです。

さっそくお店にお邪魔させて頂くと、そろそろ町中に鈴の音が響いてきそうな今の季節にぴったりのサンタさんがいました! 肌は透明でツヤツヤの氷に対し、髭や洋服の綿の部分は白く曇った氷が使われ、ふわふわの質感が出ています。ふわふわに見えますが触ると固いです。不思議。大きさは1メートル30センチくらい。

このサンタさんは3時間程度で制作したそうで、氷彫刻はいかに短時間で制作するかということが肝で技術の高い人ほど短時間で作業するのだそう。

様々な氷商品を見学した後に別室へ。色々なお話を聞かせてもらいました。
氷彫刻は最初、調理人の技術として発達し、今でも調理師養成学校では専門技術課目として残っている技術のひとつ。氷屋さんが氷彫刻を扱いだしたのは、せっかく氷を扱っているのだから我々もやってみようか、という理由。今では元調理人の方が氷屋さんに転職し、氷彫刻家として働いていたりするのだとか。

しかも、この氷彫刻は、さすが手先が器用な日本人、日本が世界で一番最初に高度な技術を開発し、日本の匠が北米などへ出向いて技術を伝えたのだそうです。そして北米は独自の進化をとげ、今では氷彫刻の機械を開発し、その機械を今の日本の氷屋さん、やまねが使っているというめぐり合わせ。

その他にも、やまねで売っている「南極の氷」は、南極へ行った漁船が収穫無しのときに持ち帰ったものだそうですが、実は最近、地球温暖化の影響でそれを禁止する動きが出てきたそう。南極近くのオーストラリアでも、以前は町で南極の氷が普通に売られていたのに、今では全土販売禁止に。日本でもそろそろ南極から氷を持ってくるのは出来なくなるだろうとのことで、「南極の氷」が買えるのは現在の在庫だけになりそうです。「南極の氷」が幻の商品になるのも近いということですね。

また、お話の中でとても興味深かったのは、様々なメディアでのお仕事のお話。

このやまねは、氷の美術も商品にしており、ホラー映画「富江」で氷漬けにされている富江(女性)の氷柱の制作や、ルイ・ヴィトンのイベントで氷に浮かび上がるロゴ、中島美嘉の「雪の花」のPVの舞台制作などなど、その他にも色んな企業からの仕事を引き受けており、「氷」が今はこういったビジネス(海外ではアイスビジネスという業種があるそうです)になっているのだということがとても面白かったです。

もちろん、企業だけでなく結婚式やパーティーなど一般の人でも注文できますので、これからのさむーい季節で何かイベントがある人は頼んでみてはいかがでしょうか? すっかり奥深い氷の世界に魅了されてしまった私でした。(エキサイトニュース編集部 たんなお)

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2004年11月16日 00時00分

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