クリスマスツリー、アメリカでは100%リサイクル
これがツリー屋さん。
米国では感謝際が終わった途端、街中に「ツリー屋」が現れる。

シカゴの高層ビルが立ち並ぶ裏側のちょっとした空き地に突如出現した「クリスマスツリーファーム」。
ドラマや映画では目にする光景ではあるものの、私はアメリカに来た当初、毎年この木を買うために無駄なエネルギーを使い「クリスマスツリーの為だけに木が切られる」というのにちょっと反感を持った事がある。

知り合いのアメリカ人に「日本人は割り箸作るために木を切ってるんだろ?」と言われ「割り箸だって最近はリサイクルが進んでますよ」と返しながら彼の話を聞いていると、クリスマス明けに市民のツリーを回収し100%リサイクルして、公園や植物園等の木の根を覆ったりといった用途に使われているらしい。単純な私はそれ以来「本物ツリー」を毎年購入している。何が良いって「匂い」が良い!

森林浴効果も大きく、ぐっすり眠れるし、部屋も乾燥しない。クリスマスが終わったら物置きにしまわず、そのままリサイクルの日に外に出すというのも簡単でいい。ちょっと重いけどね。


針葉樹であるクリスマスツリーはもみの木が主だが、もみの木はもみの木でもダグラス、バルサム、フレイジャー等があり、大きさ、匂い、色や小枝の付き具合、針葉の堅さや柔らかさ等それぞれ違うし、値段も$35〜$120と違うので、チャーリーブラウンのようにはなりたくない(原題:charlie brown's christmas、クリスマス映画の代表作でスヌーピーのチャーリーブラウンが枯れた小さなツリーを買ってきてしまう)という人がかなり吟味して買っている。

今の時期、2mはあるツリーを車の上にくくりつけ運んでいる車を頻繁に見かけるが、リースやガーランド等も生葉から作られて売られている。リースなら「だいだい」の付いたしめ縄飾りを玄関に付けたい私は、こっちで「しめ縄飾り」を商売にしたらどうだろう?なんてふと思ってしまった。(シカゴ/あらた)