「ムーミン」の世界を再現した公園があった
聞くところによれば埼玉県飯能市に「ムーミン」をテーマにした公園があり、そこにはトーベ・ヤンソンの描いたムーミンの世界が再現されているらしい。距離は少し遠いが、なんといっても気持ちの良い季節だし、出かけてみようではないか。


西武池袋線「元加治」駅から徒歩20分、途中道に迷って不安を覚えながらもなんとか辿り着いたのが目的地の「あけぼの子どもの森公園」。公園入り口のゆるやかな坂を上って行くと妙な形をした建物が見えてくる。出た!ムーミン住んでそう!(写真上)

立て看板には「ムーミン屋敷」とある。ちびっこたちのズックでいっぱいの玄関、靴を脱いで上がる。暖炉の前にソファが置かれ、なんだかほのぼのくつろぎのスペース。上へ続く階段の先、2階部分には至る所に小さなドアがあって開け閉めできたり、小さな洞窟のようなスペースに入っていくと可愛らしい個室が現われたりと、とにかく仕掛けがいっぱい。
さらに上に行く階段があったと思えば建物の外にも階段が作られていたりして、迷路に迷い込んだようなワクワク気分。これは子供にはたまらない(大人の私もたまらない)遊び場だ。

園内にはその他、「たきぎ小屋」や「水あび小屋」があったり、「森の家」という建物の1階はムーミンやトーベ・ヤンソンに関する資料の展示、2階には絵本を読めるスペースがあって、ゆっくりとムーミン気分に浸ることができる。樹齢百年以上のひのき丸太が屋根を支える「子供劇場」では、この日吹奏楽の演奏会が開かれていて、演奏された「マツケンサンバ」に合わせて歌い踊る子供たちの姿が印象的だった。

決して広いとはいえない「あけぼの子どもの森公園」だが、シートを敷いてお弁当を食べるスペースは充分にあるし(近くには川原もあるし)、この季節、遠足やピクニックにはうってつけだと思う。もちろん入園は無料!公園へのアクセスは下記リンクでどうぞ。
(スズキナオ)