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ニューヨークで成功する露店商の極意とは

ニューヨークで夏が来れば思い出すぅ、のはストリートフェアー。週末になると、マンハッタンのあちこちのストリートで交通止めになり、ベンダーと呼ばれる露店が軒を連ねる即席市場のできあがり。レストランからの出張屋台あり、エスニックなアクセサリー屋あり、怪しげなブランド品もどきを売るお店あり、はたまたどっぷり趣味にはまった超レアモノを扱った骨董屋あり。その賑やかさは、巣鴨の地蔵通りにも負けませんことよ。

見ているだけならお祭り気分で楽しそうなベンダー稼業だが、ビジネスとしてやっていくのはそれなりに大変。商売の手腕もそうだが、ニューヨーク州が発行する許可証が要る。
そのためにはソーシャルセキュリティー番号を持って、税金を支払うための登録をしなければならない。つまりたとえ露店商でも、税金と言う名の上納金を、きっちり払わなければいかんのだ。

そんな血も涙もないようなテキ屋業界で、この道5年の大ベテラン! アジアン衣料を扱う『なつみ屋』のオーナーなつみさんに、ストリートフェアーで成功する極意を聞いてみた。

「まず、単価を押さえることね」
現金商売の露店で値段の高いものは敬遠される。中には、さんざ商品を引っ掻き回した後「お金おろして来るわ」と言ってバックレるフトドキ者もいるそうな。

「そして、アメリカ人はデカい」
肥満率60%のアメリカでは、日本の『Sサイズ』なんて小学生しか入らない。いくらかわいくても、サイズが合わなければ即在庫。そこでなつみさんは、わざわざ現地まで行って、大き目のサイズを特注しているのだそうだ。それでもアジアンサイズのTシャツはピチTになり、フリーサイズのパンツはスパッツになっている人もいるが。

「最後は、体力!」
ニューヨークと言えどもやはり夏は暑い。しかも露店商の定め、常に移動しなければならない。たくさんの商品を運搬するだけでも大変。
「カナダ人の露店商仲間が、40まではできるわよ、と教えてくれたので、とりあえずそれまでやってみようかなと思ってる」なつみさんは運搬には、賢くタクシーを利用している。

ひょんなきっかけでこの世界に入ったなつみさんは、「真中がないのよ」と言うくらい徹底派。ストリートフェアのない冬の間は、仕入先のタイやインドの縫製工場に出向いて、直接製品をチェックする。
「やりたくてやってるのではなく、そうしないと本当にいい加減な仕事しかしないからなの。ある時なんて、約束の期日を守らないからキレちゃって。一人で泣きながら怒ってても、他の人はきょとんとしてるの。仕舞いにはバカバカしくなってきちゃった(笑)。それで気を取り直して、全部仕上がるまで縫い子さんの隣に座って全部監視したこともあるわ。2週間で済む仕事が2ヶ月以上かかることもザラ」

そこまでこだわる彼女だからこそ、露店でありながらリピーターが多い。わざわざ捜してやってくる顧客もいる。最近はヨガブームに押されて、アジアン衣料は人気がある。
こだわりと流行を読むセンス。やはりそれが最大の秘訣だろう。

「たとえ露店でも、全部自分の裁量でやっていることにやりがいは感じている。たとえそんなに儲けがなくても、自由でいられることは気分がいいよね」
いえいえ、短い夏の間だけで一年分稼いでいらっしゃるとは。寅さんもまっ青です。見上げたもんだよ、やね屋のフンドシであります。なつみさん、なんかうらやましいぞ!(チン・ペーペー)

2005年8月28日 00時00分

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