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手塚治虫ゆかりのお菓子『プラネタリューム』って?

(上)当時から変わっていないというパッケージ(中)キラキラ銀紙にオレンジの土星シールが貼られてモダン(下)手塚氏直筆のお礼状

冬は四季の中でももっとも夜空の星が美しく見える季節。熱〜い飲み物といっしょに、寒い夜にこんなおやつはいかがでしょう? 大阪・都島区にある『千成一茶』という老舗和菓子屋さんにある、『プラネタリューム』というお菓子です。

店主の大原時子さんにお話を伺ってみたところ、昭和12年頃、亡くなったご主人のお父様が『プラネタリウム』という名のクッキーをつくったのがコトの発端とか。これは現在の大阪市立科学館の前身である市立電気科学館の売店で販売されていたもので、24才まで関西在住だった少年時代の手塚氏のお気に入りだったそうなのだ。このクッキー自体も、星に見立てた銀色のアラザンを散らしたとてもハイカラなものだったらしいのですが、戦争による食料事情の悪化で残念ながら2年ほどで製造中止に。
その後、昭和30年代半ばに大原さんのご主人が独立してお店をもつにあたって、戦前のクッキー版『プラネタリウム』を、洋風まんじゅう『プラネタリューム』として生まれ変わらせたのだとか。
当時から変わっていないというパッケージは、うすいブルーでプラネタリウムと星空が描かれ、個包装はキラキラ銀紙にオレンジの土星シールが貼られたモダンなもの。このまんま、手塚作品のひとコマになりそうな素敵さです。

この新生『プラネタリューム』を、すでに東京在住となっていた手塚氏に送ったところ、感激した氏からていねいなお礼状が届いたという。これは現在、店内に額に入れて展示してあるので見ることができます!
大原さんによるとなぜか手塚氏は切手を貼り忘れていたとかで、なるほど展示されていた封書には料金不足分の郵便局のシールが貼ってありました。偉大な巨匠のちょっとお茶目な素顔? という感じのエピソードでおもしろいです。隣の旭区には今も手塚治虫氏の弟さんが住まれていて、たまにお立ち寄りになることもあるそう。

ちなみに、肝心の味はというと、洋菓子と和菓子の中間のような不思議な味わいで緑茶はもちろんコーヒーにもあいそうな感じ。そっと扱わないとくずれそうなほどやわらかく、口に入れるとフワ〜ととろけます。ミルク、たまご、フレッシュバターなど、いい材料を使ってていねいにつくられているんだろうなぁ〜というのがよくわかる昔ながらの優しい味わい。
パッケージだけじゃなく味もいいなんて素晴らしい! 空港や駅などでテキトーなお土産を買うよりよほど喜ばれそうな『プラネタリューム』。ここでしか買えない、こだわりの手土産としていかがですか?
(野崎 泉)

『千成一茶』
大阪市都島区都島本通2-11-11
TEL(06)6922-2010
営業時間は午前9時〜午後6時(日・祝日休み)

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2005年12月9日 00時00分

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