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産地でしか味わえないホタテのみそ汁を作ってみた

先日、スーパーでホタテ貝の稚貝を見つけた。直径3センチほどの小さなホタテ貝なのだが、ホタテ養殖が行なわれている産地などで、冬から春先の間、地元の人たちが味噌汁などにして食べているという話を聞いて、一度食べてみたかったのだ。
スーパーの仕入れ担当の人に聞いたところ、稚貝はいつも入るものでなく、築地市場で出ている時のみ買いつけるとのことで産地も北海道、青森、宮城と決まってはなく、どうやら偶然に近い形で手に入れられたことがわかった。

「地元の人しか食べていない」とか「地元でしか食べられない」という言葉に弱い私。ワクワク、ドキドキでさっそくホタテの味噌汁を作ってみた。
ホタテは、アサリのように砂に潜っているわけではないので、水洗いをした後、通常の貝のみそ汁を作るのと同様に水から煮てアクをすくって合わせ味噌を投入。お味の方は、ほんのりとした甘味でさっぱり。貝全体の直径は、約1センチで貝柱は5ミリあるかないかだが、小さいながらにホタテの味。う〜ん、おいしい。これが地元でしか味わえないものなのか、と大感激。

ところで、このホタテの稚貝だが、こんな小さいものを食べてしまうワケは、実は養殖過程の中ではじかれたものなのである。

ホタテ貝は、通常春に産卵、受精した後は海中をただよう浮遊物となって、海藻などに付着して夏をむかえる。やがて、5ミリ程に成長したホタテの稚貝は、底に落ちて生活を始め、海底でプランクトンを食べながら2年、3年、4年とどんどん成長していく。
では、どんな方法で養殖をするのかというと、受精後、浮遊しているホタテ貝の赤ちゃんを網などの人工物に付着させ、稚貝となって海底に落ちる前に採取して大きくなるまで育てるのである。

このカゴに移し変えられた稚貝は、年を越すと3センチほどに成長。その後も貝の成長にあわせて、養殖用のカゴに移し替えたり、一枚づつロープに吊る(耳吊り)したりしていく。この時、これからの成長の妨げにならないようにと、いくつかの貝がはじかれる。このはじかれたものが食用の稚貝として出回るのである。

単独漁港における養殖ホタテの水揚げ高日本一の陸奥湾に面した青森県の平内町に問い合わせたところ、平内では稚貝の出荷は行われていなかったが、地元に行けば手に入るのだそうだ。平内町の活ホタテ直送販売所のほたて広場に問合せてみると
「稚貝は残念ながら通販では扱っていませんが、こちらに来ていただければ購入は可能です。今くらいから3月頃まで出回ります。今1キロ、100円です。枚数は大きさによって変わってきますけど、1枚10gとして100枚くらいでしょうか」
と広報担当の柳谷さん。
よく考えてみれば当たり前のことなのだか、やはり商品としてのホタテ貝にはある一定以上の大きさが必要ということだ。

ほたて広場の通販で購入可能なのは、直径11〜12センチ以上の2年ものからだそう。現地に行けば、2年ものはもちろん、稚貝、ホタテのソフトクリームも味わうことができる。やはりその土地に行かなければ食べられないもの、というのは魅力的である。
(こや)

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2006年2月4日 00時00分

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