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我が家には電柱があります

左の黄色いカバーをまかれているのが電柱を支える支線

私の実家の庭には電柱がある。
電柱が建ったのは約10年前。近所のアパートができたので、そのアパートへの送電のために電柱が必要になったとのことだった。我が家の電気は、別の電柱から送電されているが、電気は大切なライフライン特別断る理由もないので引き受けることにしたらしい。

この電柱のことは、しばらく忘れていたのだが、ここへきてちょっと気になり始めた。
理由はしばしば工事のために作業の人がやってくるからである。「○日に工事のためにお邪魔します」と事前の挨拶にきて、それから工事当日にわざわざ挨拶にくる。ここ数ヶ月は、光ファイバーの設置などもあって、工事が頻繁に行なわれているのだ。我が家は、そういうことに無頓着なので「わざわざご挨拶していただかなくとも勝手にやっていただいていいですよ」と言っているのだが、先方からすれば、そういうわけにはいかないらしい。一応、他人の敷地内に入るということで、断りを入れなければいけないとのことなのだ。ま、よく考えればもっともなこと。勝手にどうぞ、と思うこちら側がおかしいのかもしれない。

実は、敷地内に電柱を設置すると、それなりのお金を電力会社さんから頂くことになる。
我が家では電柱敷地料という名目で1年間に電柱1本1500円、支線1本1500円で合計3000円のお支払いを頂いている。それが3年ごとに3年分9000円をまとめて振り込まれるのである。

それにしても、電柱というのは何本あるのだろう。我が家のように個人の所有地に建っているのは、そのうちの何本なのか、東京電力に話を聞いてみた。
広報担当の萩原さんによると、東京電力のサービスエリア1都8県(栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県の富士川以東)での電柱の数は約562万本。自社の土地以外にある構造物に対しては、電柱や電柱を支える支線、附属柱など全て敷地料ということで、お金を払っているとのこと。その数何と1180万本 !
電柱敷地料は、電気通信事業法に基づいて決められているので、料金は一律同額なのだそうだ。1180万本のうち約70%が我が家のような個人宅や企業などの私有地だそうで、残りの30%が自治体など公共の土地。公共の土地の敷地料は、私有地と金額は異なるもののやはり法律に基づいてお支払いしているとのことだった。
かなり乱暴ではあるが、ざっと計算してみると1180万の70%、826万かける1500円で約124億円 !

ここまできたら、全国にある電柱の本数も知りたくなってきた。
電気事業便覧によると、平成17年3月現在で北海道が約146万本、東北約295万本、中部約269万本、関西約58万本、中国約263万本、四国約82万本、九州約229万本、沖縄約20万本、東京電力も含めて。電力会社10社合計で約2080万本。
そしてさらにNTT分。電柱は、電力会社のほかにもNTTでも保有している。こちらの数は、平成16年度末の数字で東日本が約570万本、西日本が618万本。おおまかではあるが、全国の電柱の本数は約3268万本という数字が出た。我が家の電柱は、そのうちの1本……約3268万本のうち1本である。膨大な数のうちの1本でしかないが、それでも数件のお宅には必要とされている。何だか急に我が家の電柱がいとおしくなってきてしまった。

最後に広報担当の萩原さんに犬におしっこをかけられると困るとか、何か電柱に関しての注意事項があるか聞いてみた。
「犬がおしっこをひっかけるくらいのことは大丈夫ですが、危険ですので決して勝手に電柱には登らないで下さい。あと、切れて垂れ下がった電線を見かけたらすぐにお近くの東京電力にご連絡下さい。また切れた電線には決して触れないようにしてください」ということであった。
(こや)

2006年2月9日 00時00分

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