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「龍角散」の正しい「さじ1杯分」とは

(上)「日本ののどを守って200年」の龍角散のパッケージ (下)これが正しいさじ1杯分! 下記「製品情報ページ」でもさじ山盛り1杯のイラストを見ることができる

わが家ではちょっとやそっとのことでは病院には行かないし、市販薬を買うこともあまりない。が、あえて薬を飲むとしたら昔からある薬に頼ることにしている。先日、そんなわが家で久しぶりに購入したのが「龍角散」。「龍角散」は生薬の微粉末を水なしで服用するのどの薬。アルミニウムの円い缶に入った粉末を添付の小さなさじですくってのど粘膜に薬が行き渡るように飲む。外箱は若干変わった印象があるが中身はアルミニウムの容器に小さなさじ、と私が子どもの頃見たものと変わらない。

長年、その姿を変えないロングセラー商品にはきっと何かがあるはず、とさっそく龍角散のHPをのぞいてみた。HPによると、「龍角散」はもともと秋田・佐竹藩の家伝薬として伝えられてきた薬で、この名前がついたのは江戸末期。明治4年には売薬として広く一般に売りだしたとある。
200年以上の歴史である。そして、最近の商品としては子どもが薬を飲みやすいように開発された嚥下(えんか)補助剤、「おくすり飲めたね」という商品が。さすが、「日本ののどを守って200年」の会社である。あれやこれやとHPを見ていると、思わず「えっ!」とのけぞるような一文が「よくあるご質問」に掲載されているのを発見した。

Q1 用法・用量にさじ1杯と書いてありますがスリ切りですか、山盛りですか?
A1 山盛りで1回服用量0.3gになります。

私は今までさじ1杯というのを意識したことはなく、そのまま普通にさじですくった分だけ飲んでいた。龍角散はあの小さなさじ山盛りが用量だったとは。改めて添付の説明書を見てみると「さじ1杯は山盛り」とは書かれていない。が、ここで発見。説明図のイラストを見るとさじは山盛りになっている!
これはどうしたことか! さっそく株式会社龍角散に何故「山盛り」なのか、をうかがってみた。

「龍角散は生薬です。生薬の粒子は小麦粉などとちがって表面に毛というか手足のような突起があるんです。これで空気を含みつつお互いくっついています。粒子同士がぎゅうぎゅうにくっついていないので、容器のヘリなどでスリ切ってしまうと逆に正確に量が測れないんです。分かりやすく言うと、綿菓子みたいなものです。綿菓子も同じ量でもぎゅっとつぶすと小さくなるでしょう。添付のさじは山盛りにすくうと服用量の0.3gになるようにできています。スリ切りにしてしまうと見た目では量が少ないですが、実際には0.3g以上になってしまうこともあるんですよ」とマーケシング部の水野さん。

「実は、さじ1杯は山盛り1杯という表記は最近のことなんですね。HPを立ち上げてからお客様からの質問でこの質問が一番多かったんです。お客様へのアンケート調査は行っていましたが、こちら側が作った質問項目にお答えいただくという形だったんで、今までこういった質問が挙がってこなかったんだと思います。この質問が多いとわかってから添付の説明書にイラストを載せることにしました」
さじ1杯がスリ切りなのか山盛りなのか悩んでいた人が多かったとは。
さらに、水野さんはなぜ、龍角散が今も昔も変わらぬアルミニウム缶なのかを教えてくれた。
「龍角散は生薬なので密封できないんです。しかも、粉末ですから湿気に弱い……。この2つの相反する条件を満たすのが昔から今に続くこのアルミニウムの缶なんです」

疑問もとけて龍角散を飲んだ後のようにすっきりである。ちなみに、私も手元にある龍角散でさじ1杯をすくってみた。ちゃんと自然に山盛りになる。どうやらズボラな私は今までちゃんと正確な量を服用していたらしい。
(こや)


追記:5月4日に掲載いたしました「『龍角散ののど飴』の飴についている白い粉(ハーブパウダー)と龍角散の粉は別物なのか? 香りは同じようだが」に対する回答で誤りがございました。
「のど飴の粉は龍角散の粉と全く同じ成分」「成分が同じなので香りも同じ」といった内容を記載させていただきましたが、正しくは「のど飴の粉と龍角散の粉の成分は異なる」「成分が異なるが、香料を使用し『龍角散』と同じ香りを再現している」となります。

※中身の成分の違いについて
龍角散→主に4つの生薬(キキョウ末、キョウニン末、セネガ末、カンゾウ末)など
のど飴→主に12種類の生薬(ユーカリ、セイヨウニワトコ、ペパーミント、セイヨウノコギリソウ、カンゾウ、アニス、サルビア、サクラソウ、タイム、ラカンカ、カミツレ、カリン)など
うち、カミツレ、カリンは飴にまぜており、他の10種がのど飴の白い粉のもととなっている

上記質問と回答の個所を削除させていただきました。読者の皆様および関係各位に多大なるご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫びいたします。

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2006年5月4日 00時00分

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