クイズ専用 ? の郵便番号
郵便番号簿は7桁スタート時のもの。家にあった年代もの? です
以前、ゾロ目の住所や郵便番号を調べたことがある。同じ番号が続くところを探すというものだ。


例えば中央区銀座9-9-9にはどんな人が住んでいるかとか、999-9999の郵便番号の町はどんな町なのかなど調べてみるというものだが、あまり面白い結果は出なかった。そういった住所は必然的に区画整理をされた場所が多くなるので、ビルや公の建物といったケースが多い。それに町名もメチャクチャ数が多く、実のところ短期間では調べ切れずに途中で断念してしまったのだ。そして郵便番号にいたっては7桁すべて同じ数字というところは存在しないということがものの2、3分でわかりがっかり。日本郵政公社のHP検索で番号から検索したところヒットがなく、念のため電話で確認したら「存在しません」の回答を即座にいただいた。こんな風に何にもならないことに時間を費やしてしまうことが多い。


が、転んでもタダでは起き上がらない私。
郵便番号について面白い情報を得た。なんと「クイズ専用の郵便番号がある」というのだ。
そこで、さっそく日本郵政公社に問い合わせてみた。
「クイズ専用といいますか、クイズや懸賞の応募などのための郵便番号は確かにあります。東京都内宛てと大阪市内宛ての2カ所のみですが。
東京都内宛ては「119」、大阪市内宛ては「539」で始まる番号です。4桁目が0で5〜7桁で事業所を表すようになっています」と郵便事業本部の坂東さん。
この専用郵便番号は応募期間中に大量の郵便物が見込まれ、締切日など特定の日に郵便物が殺到することがあるということで設定されたもので、郵便番号が7桁になる10年前の1988年から取り扱いがスタートしたのだそうだ。
ちなみにこの番号、特殊な私書箱扱いということもあるせいか郵政公社の郵便番号検索で3桁を入力して残り4桁を調べようとしてもヒットはしない。
「クイズや懸賞応募以外では専用の郵便番号はありません。公社内のみで使っている番号というのもありません。
強いて特殊なものを挙げれば大口のお客様、事業者専用のものというのはあります。でもこの番号も検索しても出てきません」と坂東さん。

どうやら隠れ(?)番号も存在するらしい。
郵便番号は郵便を出したい相手があって初めて必要となる。番号から相手を探し出すいわゆる逆引きは必要性がないからできないしくみになっている。

では、一体今郵便番号はどのくらいの数が存在するのか、これも坂東さんに聞いてみた。

「現在使用している番号は約14万件です。7桁の数字でできている郵便番号は理論上1千万通り作れますからそのうちの1.4〜1.5%ですね。高度なコード体系には冗長性といいますか、読み間違いを少なくするためにも多くの使わない番号も必要なんです」

1871年から130年以上続く郵便制度の歴史の中に郵便番号制度が登場するのは1968年。
当時は地方、地域、集配局に約5700の番号が付けられていた、ということを考えると現在の14万件という数の多さに改めて驚かされる。でも、郵便物の仕分けは機械化できても配達するのは人。ここだけは変わりようはないようです。
日々の配達お疲れ様でございます。
(こや)