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地井の地井による地井のための散歩番組

次は、アナタの街の商店街に、ちいちいが散歩しにくるかもしれません。

司会は地井武男。散歩のナビゲーターも地井武男。盛り上がってるのも、やっぱり地井武男。
ちいちいの「買い取り枠」ではないかと思うほど、100%「地井色」全開の番組をご存知だろうか。
テレビ朝日で月〜金、9時55分から放送中の、その名も「ちい散歩」だ。

番組内にはなぜか「地井さんおすすめグッズ」として、テレビショッピングが入り込み、残りを地井武男本人が散歩するという内容なのだが、おそらく低予算&小ぢんまりの所帯で作っているらしく、「手作り感」たっぷりの哀愁・面白さがある。

最大の見どころは、ちいちいの人柄の良さ。ハンチング帽をかぶり、ジャケットの袖をまくって、斜めがけバッグOR小さなリュックを携えたその姿は、「普通のおじいちゃん」。
シブイ役者・地井武男でもなければ、ダウンタウンなどにイジられるおもしろおじさん「ちいちい」でもなく、生真面目でイイ人である。

しかも、散歩コースも、こじゃれた場所なんかにゃ寄り付かず、下町、公園などを基本とし、まるで「お小遣い300円」とか決まってるんじゃないかと思うぐらい、カネを使わず、メシも食わなきゃ茶もしない。
民家の軒先にぶら下がったスルメを恨めしそうに眺めては、「風情があって良いですね」と羨むだけ。あるいは、小銭で団子を食らうのがせいぜいなんである。

芸能人の散歩番組といえば、普通は「行きつけ」の良い店を案内してくれるとか、そうでなくとも、まちを歩くうちに、店の人に声をかけられ、とっておきのブツを振舞ってもらえるような展開が定番。
なのに、ちいちいときたら、芸能人顔で図太く何かをねだることもなければ、カネにモノ言わせて豪遊することも一切ない。あくまで、ちいさいちいさい散歩なのだが、ちいちい、いつでも超嬉しそう。

ある日のちいちいは、公園で見知らぬ人からおにぎりをもらって食べ、山下清も真っ青の馴染み方を見せてくれた。そして、ある日のちいちいは、幼い子どもの傍らで、かなり真剣すぎるほどブランコを漕ぎまくっていた。
そして、ある日のちいちいは、公園で演奏をするストリートミュージシャンの若者に、なんと1000円という、大幅に予算を超えちゃいそうな投げ銭をあげていた。
「おじいちゃん、無理しないで。たぶんその若者のほうがカネ持ってるよ」と、そんな余計な忠告すらしたくなる(知らないけど)。

年齢的にはまだまだ若いけど、まるで自分のじいちゃんの日常を、ふいにのぞいてしまったような複雑な気分になる「ちい散歩」。
おじいちゃん、たまにはお供するから誘ってよ――そんな言葉をつぶやいちゃったら、もうアナタも「ちい散歩」の虜だ。
(田幸和歌子)

2006年6月12日 00時00分

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