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Tシャツと詩が合体 !? 「詩人類T-shouts! LIVE」

(写真上から)桑原滝弥さん(Tシャツ裏)、里宗巧麻さん(Tシャツ表)、神田京子さん(Tシャツ裏)、そしてマスイジュウさん(Tシャツ表)の作品。Bit写真館に「詩人類T-shouts! LIVE」の模様と4人の詩人の皆さん、「詩人類T-shouts!」表裏の写真をアップしています

先日「詩人類T-shouts! LIVE」というのに行ってきた。
ん? 何ですか、それ? とお思いの方にここでちょっと解説を。

この「詩人類T-shouts! LIVE」というのは詩人・桑原滝弥さんをはじめとする4人の詩人が自らの言葉をTシャツに載せて詩を朗読するというポエトリーイベントなのだ。
平たく言ってしまうと、詩をTシャツにプリントして、Tシャツを、詩を発表する場にしてしまおう、というもので、そのTシャツも「詩人類T-shouts!」として販売するという画期的なもの。

今回のライブ会場は「詩人類T-shouts!」にTシャツを提供している久米繊維工業株式会社のプレスルーム。久米繊維(株)といえば日本初の国産Tシャツメーカーとして知る人を知る存在。同社のTシャツと聞けばTシャツそのものにもこだわりがあることがお分かりいただけるだろう。

「詩は誰でもが楽しめるもの、人間はみな詩人、ということ表す『詩人類』という言葉をつくりました。Tシャツに詩をプリントしたのはTシャツは誰でもが着ているものだし、媒体としても使えるなぁと思っていたんです」と桑原さん。

今回のライブに登場する4人は桑原滝弥さん、里宗巧麻さん、マスイジュウさん、講談師の神田京子さんといった面々。見た目も雰囲気も詩も全く異なる個性的な4人。
実は、詩人としてのみ活動しているのは桑原滝弥さんだけで、里宗巧麻さんは文字のデザイナー、マスイジュウさんはバイトをしつつのミュージシャン活動、神田京子さんはご存知、講談師の神田一門という別の顔も持っている。

桑原さんデザインのTシャツは「かるがるしく詩人となのりなさい」という詩の一説がプリントされ、里宗さんデザインのTシャツはまるで体が本の1ページになったようなデザイン、神田さんのTシャツは美人を意味する「沈魚落雁閉月羞花(ちんぎょ・らくがん・へいげつ・しゅうか)」のデザイン。マスイジュウさんのTシャツにはいもようかんとカッパのヘタウマ(?)イラストに不条理な詩の一節。

今までにも日本語の書かれたTシャツはあったけれど、おバカ系や記号、デザインとしての文字といったものが多かった。でも、この「詩人類T-shouts!」はそれとはひと味もふた味も違うのだ。読まれても恥ずかしくない、読みたい人の目に入る、デザインとしてだけでも見られる、と相反する条件が盛り込まれているというひと言ではちょっと説明しづらいが、とにかくカッコいい。

そして、Tシャツだけでも十分に楽しいのだけれど、ライブではさらにこの詩の世界が広がってTシャツがまるで語りかけてくるように見えてくるのだ。

詩の朗読というと、どうしてもNHK的なしっとり聞かせます的なものだったり前衛的すぎてようわからん、といった印象があるが、「詩人類T-shouts! LIVE」では、クスクス笑いあり、爆笑あり、客いじりありとお笑いにも通じる話芸の世界が展開されるのだ。
突然の桑原さんのアダモちゃん的(例えが古くてすんません)な朗読には思わず笑わせられたし、不思議な美人(?)マスイジュウさんの不条理なラップ調の世界と、神田京子さんの講談の世界が全く違和感なくつながっていてホント楽しい。マスイジュウさんのイラストの意味も神田京子さんの「沈魚落雁閉月羞花」が記号としての文字じゃないというともちゃんと伝わってくる。

そして、失礼かとは思いつつ、気になる詩人の食い扶持についても聞いてみた。
「詩の需要はあると思います。ただ、ツールがないと思うんです。今は詩集を出版して食べていける時代ではないし、詩を求めている人が詩集を買うかというとそうではないと思います。そんな中、マーケティングを含めてそのツールをどんどん広げていくのが僕の仕事だと思っています。『詩人類T-shouts!』もそんなツールのひとつです」と桑原さん。

次回「詩人類T-shouts! LIVE 其の弐」は11月11日(土)久米繊維工業プレスルームにて開催される。「詩」をお求めの方々は是非足を運んでみてください。今までになかったかっちょいい日本語Tシャツ 「詩人類T-shouts!」はウェブサイトでも販売しています。
(こや)

2006年9月14日 00時00分

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