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100円で2度オイシイ?「お助けみくじ」

2枚ひいてもいいのには、ちゃんと理由がありました。

先日、深川にある富岡八幡宮を訪ねた際、珍しいおみくじを見つけた。
通常の100円で1枚引くタイプの傍らに、赤い箱が置いてあり、「初穂料 百円 二枚お引き下さい」とある。

なに、コレ、なんかのキャンペーン? 見ると、箱の穴の中には、木の枝に結ぶときのように、しばった紙がぎっしり入っている。
もしかしてリサイクル? でも、キレイだし……同じ100円で2枚引けるなら、明らかに得なコレを引かない手はないだろう。
そう思ったが、ふと手を止めた。1枚目より2枚目のほうが良い結果なら良いが、もし、1枚目に大吉だったのに、もう1枚引いたせいで、凶など出てしまったらどうする? せっかくの幸運が台無しになりはしないか。2枚引いて良い方をとれるシステムなら、いいけれど。

たしか荻野アンナの小説に、おみくじの結果が気に入らなかった主人公が、次、また次と引いていくたび、どんどん結果が悪くなるというものがあったが、世の中そんなもんじゃないだろうか。
そう思い、受付で意味を尋ねると、
「『お助けみくじ』は、神の言葉が書かれたものです。少しでも多く神の言葉を知っていただくために、2枚お引きいただいてるんですよ」と言う。
じゃ、「やり直し」でもなければ、2枚のうち良かったほうを選んで良いわけでもないんですよね?
「はい、そうです」とニッコリ。

さて、ありがたい神の言葉2種は……いずれも「吉」だった。
「欲望、本能、人の根源。そこに本来我はなけれども、自己と他者との違いを知りて、己の優越、選良意識、そが芽生えぬる時、我は強まらん(以下略)」
「真の富は、心の富。使い使うもなくならず、与え与うも、減りゆかぬ(以下略)」
ぐぅ。
「100円で2枚!? ラッキー!」などとガッツポーズしてた自分の心を、見透かされたような気分です……。
(田幸和歌子)

2006年11月5日 00時00分

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