黒っぽい缶の表面には、そのまんまのジャガイモの写真と北海道のシルエット。
缶表面には、「じゃがいも酎ハイ じゃがチュウ ガラナ」と書かれている。ジャガイモのうえに、“ガラナ”!
なぜこういうことになったのか、製造元である小樽市の北海道麦酒醸造株式会社にたずねてみた。すると、
「九州の芋焼酎のように、家庭で親しまれている、というほどではないんですが、ジャガイモ焼酎というのがあるんです。
ということだそう。
別に、焼酎にジャガイモのフレーバーをつけたり芋をしぼったりしているのではなく、ベースの焼酎がジャガイモで作られているものなのだ。いやだしな、「生搾り ジャガイモサワー」とか、2つに切られたジャガイモが出てきたら。スクイーズしづれぇ。
しかも、原材料名の欄を見てみると、「焼酎乙類(麦、じゃがいも)、スピリッツ」に加え、「ビール」とも書かれている。「じゃがチュウ」であるとともに、「じゃがビー」でもあるわけなのか。
そんなわけで、この北海道の特産品であるジャガイモの焼酎を使って、これまた北海道で人気のある「ガラナ」で味をつけた、北海道色を打ち出したリキュールが、この「じゃがチュウ」なのである。
「ガラナは、なぜか北海道では比較的なじみがあるものなので、ガラナの風味を加えることで、より北海道らしさを出していこうと。ですから、おみやげとしての一面もありますね」
販売開始は昨年の5月。基本的には北海道内での流通商品とのことで、このとき都内でみかけたのは、たまたま北海道フェア的なもので出回っていたということだ。
肝心の味は、ガラナの香りが漂って、飲み口もスッキリ。
ガラナとジャガイモの組み合わせのチューハイ。北海道みやげとして、どうぞ。
(太田サトル)