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話題のルー大柴ブログ、独特の言語感覚に迫る

自宅にあった『AERA』(1/1-8新春合併号)から、ルー大柴言語的な響きを抜き出してみた。バーチャル桜神宮、デジタル厄よけ、ダルビッシュ有、ヨン様もそうだったり?  いずれもパンチあります。

トゥゲザーしちゃったり、英単語を連発する芸でかつてブレイクしたルー大柴が、本人執筆のブログにより、いままた注目を集めている。

読者からは「カッコいい!」「すばらしい!」「最高!」といった声が相次いでいるのだが、実際に見てみると、本当にカタカナオンパレードの文章のなか、部分的に律儀な日本語のままのところもあり、それが絶妙に生真面目さと可笑しさを醸し出している。
そこで、ここでは、あえてそんな彼が「カタカナにできなかった言葉」にスポットをあててみたいと思う。

まず最新の12月18日分。出だしから「もう残すところ」「振り返ると」と、フツウに日本語! 「定年」「叱咤激励」「自分探し」と、悲哀を感じる前向きさがたっぷりだ。
続いて、12日分は、「毎年恒例」「大晦日」「除夜の鐘」「二子玉川の高島屋のカレンダー売り場」と、どっぷり日本的。

最近のもので、いちばん日本語率が高かったのは、12月5日の日記で、冒頭こそ「ノベンバーのワンデイ、サドンリーあるBOOK」とクラクラするほど刺激的な言葉の紡ぎ方で始まるが、その後は「海老原靖芳さん」「帯」「三谷幸喜、関根勤、木梨憲武等」と続く。サドンリーなのに「○○等」という不思議なハーモニー。
おまけに、海老原氏の説明が「リトルザーキー(キザ)」とあるにもかかわらず、「放送作家で、主にお笑い番組を手がけ、ザ・ドリフターズなどのコント台本や、NHKで放送された『お江戸でござる』『吉本新喜劇』の脚本の執筆をしている」と、実に几帳面なプロフィール紹介をしてるのだ。

さらに、文房具(ペンシル)に対してのこだわりを語っている日記では、相当几帳面な性質が露呈する内容にもかかわらず、
「あなたはどこ産のウッド? 群馬産、長野産あるいはカナダ産?」と、不思議少女のような問いかけをしている。

でも、いちばん見事だと唸らされてしまうのは、「高齢化社会に突入したジャパン」「笑いと介護のトゥゲザー」「景気がバッド」「(ジャパンは)豊かで物が溢れ」「いつもクールな落合監督のアイからティアーが零れていた」などといった具合に、重く真面目な話題に、あえてミスマッチな、ともすればからかいにも見えかねない、英単語をぶつけるという手腕。

ルー大柴というと、「ヘンな英単語ばかり並べる」というイメージだったが、こうして文字で見てみると、その英単語にインパクトを与え、輝かせているのは、その前後にくる「願い」「勝利」「情熱」「叱咤激励」などの大仰で熱い言葉、堅い言葉、暗く重い言葉の力なのではないかと思う。
つまり、「軽い英単語+堅い・熱い・重い熟語=ルー言語」という法則だ。

自分なども文章を書くとき、むずかしい話題にはできるだけ平易な言葉で、軽いおふざけな話題こそかっちりした日本語で書きたいと、常日頃思っているのだが、このブログから学ぶところは多い。

ルーティーチャー、ベリー勉強になりました。ミーもトゥデイから切磋琢磨します。
(田幸和歌子)

2006年12月29日 00時00分

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