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永遠のテーマ、犬はどうやって人の意志を汲み取るのか?

我が家の柴犬・2歳8カ月・♂

我が家の犬は、不思議な芸をする。人間が食卓を囲んでいると、近くのちゃぶ台の上にある新聞をくわえて持って来て、ぽとり、と食事をしている人間の前に落とし、「どうだ!」という顔で見上げるのだ。その後、人間が無視を決め込むと、再度、ちゃぶ台のところまで行き、新たな新聞を持ってくる。その動作を繰り返し、とうとうちゃぶ台に新聞がなくなると、ちゃぶ台に置かれた花瓶の下の敷物をずずずっと引っ張っり始めたりするので、人間は、慌てて箸を置いて止めに行くことになる。

これは母の仕業で、食事中、新聞を読みたくなったものの、ちゃぶ台まで移動するのが億劫で、犬に「持ってきて!」と頼み、その後エサを与えて誉めてしまったことに起因する。お陰で現在我が家では、食事中はいつも食卓の周囲に新聞が散乱。こんな高等(?)な芸を披露する彼だが、いつも賢いワンちゃんかというとそうでもなく、散歩中はほぼ全員の行き交う雄犬に吠えまくり、綱を外すといくら呼んでも絶対に帰って来ない。

犬は人間の「言葉」を理解するのか? 犬と人間の間に横たわる永遠のテーマに、しばし頭を抱えた。理解している(っぽい)ときも、していない(無視している?)ときもあるからだ。犬との円滑なコミュニケーションと、落ち着いた食卓を求め、優良家庭犬普及協会、横浜教室トレーナーの岡田さんにお話をお聞きした。

「人間は言葉から入る生き物ですが、犬は、観察力がすごいんです。「いいこと」への関連付けは得意。例えば、「ボール」という単語も「ボール遊びは楽しい」という「いいこと」と結びつけているんですね。ただ、「ダメ」とか「NO」という人間の命令は、犬には理解しにくいもの。「NO」は何かをするという号令ではないので、ではどうすればいいいのかがわからない。「NO」と言って言うことを聞かなくても、それは人間をナメているとか、わざと聞かないのではないんです。
つまり、犬はその後のアクションとの結びつきで、命令から予測して行動するようになるんです。だから、何か教え込みたい場合は、別のアクション、つまり正しい行動を誉めるといいんですね。犬も人間も、「いいこと」があるとその行動が増えるようになります。行動の最中と直後に「いいこと」が増えるとその行動が増えて、覚えていくんですね。だから、いつも暇で、誉められない犬は、余計な行動が増えるんです」

なるほど。食事中の新聞も行為の学習か。しかし、雄犬の本能(種の保存)からくるであろう、外の雄犬に吠えまくるという行為は、どうやって止めればいいのだろう?

「かならずしも、雄犬に吠える行為は、種の保存のみからではありません。その証拠に、去勢しても吠える行為を覚えてしまっている以上、やめることはないでしょう。ほかの犬に吠える理由のひとつには、吠えたことで、ほかの犬を「追い払った」「優位に立った」と思っている可能性が考えられます。だから、今度からよその犬にお宅のワンちゃんが気づいた時点で、名前を呼び、エサを与えて誉めてあげてみてはどうでしょう。『よその犬が来た』と『エサをもらえた』の関連性を覚えていくはずです」

なるほど〜。人間はついつい「今日は気持ちが伝わった」とか、「私のことをナメてるな」などと“情”に絡めて犬を見てしまいがちだが、犬は「犬法則」で動いているのだな。「よーし。これからは家族一丸となって実践だ!」と、鼻息荒く、その夜熱弁をふるった私。だが、父が犬の頭をなでながら一言。
「よその犬に吠えるのは元気がいい証拠。お前の気持ちはオレがいちばんわかってるんだもんな〜」
我が家は家族のトレーニングがまず必要なようだ。
(駒井麻衣子)

2007年1月21日 00時00分

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