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こどもの「ムダ」をあたたかく見守ってみる

たとえばこんな状況でも、「この網の向こうに、毒ミミズが!」なんて会話が。……ムダばかりです。

大人になると、失ってしまうものの一つに、「ムダ」があると思う。

放っておいても、自然に合理的・効率的になっていってしまう世の中。対して、こどもはビックリするほど、やることなすこと無意味で、ムダ部門では、誰も彼もが天才ではないかと思うほどだ。
でも、普段はつい、「ほらー、あんたはまたっそんなしょーもないことばっかしてー!」と、オカンしゃべり満開でツッコンでしまう無意味なことも、見方を変えれば、ステキなゆとりや安らぎかもしれない。

そこで、実家に帰った、ある休日の1日、こどもの全「ムダ」を、辛抱強くあたたかく見守ってみることにした。
小学校に入ったばかりのムダ盛りの我が子は、祖父母の家で、はたしてどれだけのムダを繰り広げてくれるのか。

まず最初のムダは、着替え中に訪れた。
半裸のまま、なぜか熊の木彫りの置物をいじり倒す娘。「カゼひくよ!」なんて野暮なツッコミは不要である。
続いて、いとこと公園に出かけ、ブランコやすべり台で遊ぶのかと思いきや、球体の遊具へ向かう娘。しかも、中に入って遊ぶのではなく、球体の中に、自分たちの靴・靴下を放り込んでは、ゲラゲラ笑う×100回ほど。
この時点ですでに「遊具に砂が入るでしょ!」とか注意したいが、ジッとガマンしていると、次は、その靴下と靴を拾って嗅ぎ、「クサッ!」と言って笑う×100回近く繰り返している。

さらに、公園に飽きて帰宅する途中、ムダの定番「縁石を歩く」が登場(これは私も今もやる)。
帰宅後は、セロハンテープで割り箸にヒモをつけ、ぐるぐるまわす子どもたち。
新体操のつもりらしい。「周りにぶつけないでよー」と注意したいが、ここもガマンだ。
さらに、回転椅子をまわしまくる→回転椅子にのって、まわりまくる。このあたりになると、「あー自分もやるかもねー」という寛大な気分になってきた。

続いて、ハンマーのオモチャを持ってきて、振り回す→ハンマーを持ったまま、部屋の中をぐるぐる回る。もう声をかけたくないような盛り上がりである。

午後の部は、小雨降るなか、元気に外に出て、ポッキーの箱を使って、早々に「携帯ごっこ」。飽きると、次は部屋に入って、昔からのムダの定番遊び「地球儀まわし」を始めた。
「そうやって使うもんじゃないよ!」と、親に言われたことを思い出しながら、歴史は繰り返すのだなあとしみじみ。
ようやく静かになったなぁと思っていると、今度は何やら落書きのようなことをしている。
よく見ると、「領収書ごっこ」である。
「領収書はウエでお願いします」って……キャー恥ずかしい! 「そういう遊びはやめなさい」と言いたいが、これもグッとガマンだ。

こうして、1日じっくり辛抱強く、子どものムダを見守ってみたわけだが、大人にとってはゆとりでもなんでもなく、イライラ・ハラハラしどおしのことばかり。
「ムダ」って、体力も気力も要する、意外と大変なものだなと痛感しました。
(田幸和歌子)
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2007年6月18日 00時00分

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