「ニャンまげ」でおなじみの「江戸ワンダーランド日光江戸村」が、いま、コスプレーヤーたちの間で有名なスポットになっていることをご存じだろうか。

先日、江戸ワンダーランドを訪れた際、コスプレをしている人たちの多さに驚いた。
しかも、ジャンルは、『銀魂』や『忍たま乱太郎』、ゲームの『戦国BASARA』など、「和服」の人たちばかり。

和服の人同士が、初対面で名刺交換をしたり、携帯画像のやりとりをしている光景は、ちょっと不思議に見えたけど……。
なるほど、「村」全体が江戸時代になっているだけに、絶好の撮影場所なのだろう。
いつからこんなことに? 江戸ワンダーランド日光江戸村に聞いた。

「以前からたまに、和服、和物のゲームや漫画のコスプレをして、写真を撮っている人はいました。だいたい前もって、『他のお客様に迷惑をかけないようにするので、良いですか』といった電話があったり、モバイルサイトからコスプレをした写真つきのメールが来て『こういった格好をして良いですか』など、問い合わせをしてくださるんですよ」(広報担当者)
きっちり連絡をして、許可をとっている人がほとんどとは、ちょっと驚き。


ただし、基本的に着替え場所などはないため、車などで着替えることを条件として、社内で協議した上で許可しているのだという。
「『忍たま乱太郎』などは、お子さんにもおなじみのキャラクターなので、一般のお子さんたちから『写真を撮らせてほしい』とお願いすることもけっこうあります。コスプレされる方も、それに快く応じていらっしゃるようですよ」

さらに、今年6~7月からは「コスプレツアー」も行われているらしい。
「雑誌の『コスBON』さんと提携し、東京からバスで来るツアーも行っています。コスBONさんのツアーでは、一般のお客さんがスタッフと間違えないよう、ネームプレートをぶらさげていただき、江戸ワンダーランドからの注意書類にサインしたうえで入場できます。また、専用に着替えスポットも設けさせていただいているんですよ」

もちろんコスプレが許可されるのは、基本的に「和服・和物限定」。
「明らかに江戸に関係のない、時代をとびこえたコスプレは、一般のお客様がビックリされるので、お断りしています」とのことだった。
ちなみに、今年5月からは、子ども限定の「無料江戸職業体験」も開催。忍者、捕り方、新選組のコースから選べる面白体験が大好評となっている。

コスプレーヤーじゃなくとも、1日たっぷり遊べます。
(田幸和歌子)