友人・知人などに「○○さんによろしくお伝え下さい」と頼まれること、あるいは他者に言うことなど、けっこうあるもの。
でも、「よろしくお伝え下さい」と言われたときには、どういう伝え方をしたら良いかと、迷ったことはないだろうか。


自分の場合、「よろしくお伝え下さい」と言われた際には基本的に伝えるようにしているが、そもそも本当に人はこれを伝えるものなのかどうか。
自分と頼んだ相手との関係性、また、頼んだ相手と伝える相手との関係性、さらには会う際のシチュエーションなどによってケースバイケースではあるだろうけれど……。
周囲の人などに聞いてみたところ、以下のような意見があった。

○単に「よろしく伝えて」と言われた場合には、伝えない
「自分が『よろしく伝えて』と言うときは、ただの挨拶で、特に意味はないから、自分が言われたときも伝えたり伝えなかったりする」(30代女性)
「用件があるときは自分で言うだろうし、自分も本当に伝えて欲しいときには、ただ『よろしく』じゃなくて、『またご飯でも食べようって伝えておいて』とか、もっと具体的な伝言を頼む」(30代女性)
「『○○さんによろしく』と個人を指定された場合はなるべく伝えてますが、『みんなによろしくね~』って場合はあんまり伝えない」(40代男性)

○相手との関係による
「たとえば、相手が自分の家族などと直接の知り合いだった場合、『奥さん(ご両親)によろしくお伝え下さい』とか言われたら、伝える」(40代男性)
「相手が目上の人とか仕事相手の場合には礼儀として伝える」(40代女性)
「たとえば、よく集まる友達グループの人などで、『みんなによろしく』と言われた場合には、『みんなに会いたがっていたよ』などとときには勝手に(?)付け加えて、伝えるようにしている」(30代女性)

また、「基本的に伝えるようにしている」という人の場合は……。
「伝える相手と近日中に会えたら伝えます」(30代女性)
「『よろしくお伝え下さい』と言われたら、私はただそれだけのためにメールしたりします」(30代女性)
「自分だったら伝えて欲しいと思うし、自分も伝えている」(30代女性)
「知り合い同士の場合、何も言わないと失礼かと思うから、相手に『よろしく伝えて』と特に頼まれていない場合でも礼儀として言っておくことはある」(30代女性)
「ただの社交辞令でも、自分が言われたら、自分のことを覚えていてくれたり、気にかけてくれていると思うから、嬉しいもの。だから、自分も言うし、伝えている」(30代女性)

特に深い意味はなくとも、人と人のつながりの1つの挨拶として便利な「よろしくお伝え下さい」の言葉。
上手な使い方を心がけたいものです。
(田幸和歌子)