9月末に、大阪・心斎橋に日本初の「ハンドロールカフェ」ができたというので食べにいってきた。「ハンドロール」というと何だか新しくてカッコよさげだが、ようは手巻き寿司風ファストフードのこと(“ハンド”と言っているが、実際は人間ではなく、寿司ロボットが巻いているらしい)。


なんでもこのハンドロール、オーストラリアではヘルシーで手軽なファストフードとして親しまれているという。日本の太巻きなどよりは薄めにひいた酢飯に、「からあげ」「アボカド」「ジャパニーズエッグロール(厚焼き卵っぽいもの)」などを巻き込み、歩きながら食べるというものだ。このほか、エビチリなど中華っぽい具材もあり、皆さん、サンドイッチ感覚で食べているのだとか。外国人の方にも酢飯って意外と受け入れられるものなんですね~。

というわけで今回、逆輸入のようなカタチで登場した「ハンドロール」。具材は「ツナサラダロール」「チキンロール」「エビチリロール」などあっさり系~がっつり系まで11種類が揃っているのだが、とりあえず「サーモンロール」というのをイートインしてみることに。
ひとくち食べてみたところ、野菜がたっぷりでなかなかおいしい。海苔ではなく、「大豆ペーパー」なるもので巻いているのだそう。真っ白でおしゃれなカフェ風の店内で食べるハンドロールは、海外の日本食店にいるようでなんだか不思議~。普通の寿司店と違って、ドリンクも「コーヒー」から「メープルラテ」までカフェっぽいものがいろいろ揃っている。

それにしてもなぜ、こういう業態を思いついたのだろうか……。スタッフの中川淳さんにお話を伺ってみたところ、
「お寿司はヘルシーでカラダにもいい食べ物ですが、手軽な回転寿司にしても、女性1人では入りにくいという声をよく聞きます。
どうしても、カップルやファミリーで行くものというイメージがありますよね。もっとカフェに行くような気軽さで、若い女の子たちにお寿司を食べてもらえれば……というのが狙いですね」

とのことで、なるほど私もお寿司は大好きだが、値段の書いていない寿司店はもちろん、回転寿司にすら考えたら一人で入ったことはなかった。たまにお寿司が食べたいな~と思っても、デパ地下などへ行って買ってくるのが関の山だった気がする。カフェスタイルのお寿司屋さんというのはありそうでなかった業態だったのかもしれませんね!?

心斎橋はブティックや人気のスウィーツ店なども多く立ち並ぶエリアなので、ショッピングがてら立ち寄るのもよさそう。一人だとついついマックやモスに入ることが多かった人も、ハンバーガーを食べるよりはぐんとヘルシー!? ですよね。
というわけで、この逆輸入ハンドロール、ギャル達があたかもクレープを食べるように、ハンドロールを歩き食べする日がやってくるのか!? なりゆきを見守っていきたいと思います。

(まめこ)