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注目のお坊さんイラストレーターが生み出す「和ポップ」な世界!?

ライター情報:山下敦子

国書刊行会より発売中「絵本 化鳥」1995円(税込)。金沢市が主催する「泉鏡花文学賞」の制定40周年を記念プロジェクトとして企画制作された絵本「絵本 化鳥」。(原画「絵本 化鳥」より)

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作家の五木寛之さんが、あるコラムで「呆れるぐらいに素晴らしい」と表現した「絵本 化鳥(けちょう)」。発売1カ月で出版元の在庫が、ほぼなくなるなど、売り上げも好調だという。文豪、泉鏡花の幻想的な世界を見事に描いた注目のイラストレーターが、中川学(なかがわがく)さん。なんと、京都・瑞泉寺の住職でもある。

子どもの頃から水木しげるや妖怪が好きで、将来の夢は漫画家だったという中川さん。京都に生まれ、お寺の息子として育った。中川さんの絵を表現する時の代名詞「和ポップ」という言葉は、彼が描く独特な画風にぴったりと当てはまる。どこか懐かしく温かい、それでいて神秘的。中川ワールドで描かれるイラストは、絵本や週刊誌などにとどまらず、海を越えイギリスのデザイン誌など、国内外で評判を呼びオファーが後を絶たない。

■ 絵本を通じて子どもたちに伝えたいこと
中川さんは、2011年に日本を代表する小説家、泉鏡花の作品「龍潭譚(りゅうたんだん)」を「どうしても世の中に出したい」と自費出版したほどの鏡花ファン。中川さんが表現する幻想的で圧倒的な世界観が支持を受け、第2弾となる「絵本 化鳥」が誕生した。

同本では、貧困の中、ゆがんだ環境で生きる女性とその息子が主人公。「投げかけられる問題は偏見、貧困、親子問題と、現代社会となんら変わりません」(中川さん)。母親の価値観の中で生きる少年には、母以外の人は全て動物に見える。絵本を開けば全て少年の語りで話が展開し、そこに広がる不思議な世界。
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ライター情報: 山下敦子

映画字幕編集職を経て現在はフリーランスライター。カナダ滞在歴約5年。現在は大阪を拠点に活動し時々海外逃亡。

URL:http://www.geishaonthego.com/

2013年1月12日 07時00分

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