日本人が外国語を聞くとさまざまな印象を持つ。英語は、まあ1番耳慣れている原語ですよね。


麻布十番を「あざぶじゅばん」と詰めて言うとフランス語みたいと聞いたことがある。イタリア語やスペイン語は、歌のようと思いきや、実際話し言葉の強いアクセントがうるさい音に感じたとか。アラビア語はどこで息継ぎしているの? ドイツ語は喉が疲れそう、ヘブライ語はドイツ語を平らくした感じ! などなど。慣れ不慣れありますが、それぞれの印象があるみたいです。

では外国人が日本語を聞くとどんな印象なの? 周りの外国人たちに聞いてみました。

英語圏の人の場合
外国語学習経験がない人は「分らないわ」の答えが多。
韓流ドラマ好きのアメリカ人は、ドラマで耳にする言語とは違う、という認識しかなく、あまりこれといった印象はないとか。現在日本語がペラペラのオーストラリアの友人は、最初はどこから単語が始り終わるのかがまったく分らず、とんがっている音も多く聞える中国語に対して、日本語はやわらかい印象だそう。

イタリア人の場合
イタリア人が日本人と話した際に、「アチョー、へホー、ハイ!」と話しマネをしたことがあるとか。聞けばアジアの言葉=中国語を思い浮かべるそう。アニメ以外の日本語はまだまだマイノリティー!? でも単語ひとつひとつの「音」には敏感で、意味は分らないけどその単語の音が好きなよう。例えば名前だと「あきら・さゆり・まきこ」というのがキレイな音・響きなんだそう。


ルーマニア人の場合
2~3カ国語は当たり前に話せる人が多い国。日本語の言葉はちょっとかっこいい、なんだか素敵というイメージがあるため、製品の名前に日本を連想させるものを入れてみたり。でも日本語は母音が多いから時々怒っているように聞こえる、という声も。早口で日本語を話すと、赤ちゃんが怖がって泣いてしまったとか。

ロシア人の場合
シンプルで平ら、なめらか。だからバックミュージックのようなイメージらしい。
相槌の入れ方、頷き方が丁寧で驚くとか。怒っていてもあまり激しく聞えず、聴きながら眠れそうなくらい。お経のように聞えたのか、きっとよっぽど穏やかな日本人を見たのでしょうね。

中国人の場合
日本語のドラマやゲーム、アニメがよく流通しているため、何かしら日本語を聞いたり目にしたことがあり、印象もモノによって違うそう。例えばラブストーリードラマだと可愛らしい感じで女性らしい雰囲気。言葉と一緒に文化も一緒に感じてることが多く、また視覚から入る文字で意味が推測できることが多い分、音だけの印象が少なかった。


以上、ほんの一例ではありますが日本語の印象それぞれ。皆さんの話す日本語の印象が、外国人にとっての日本のイメージ、日本語学習のきっかけになる!?美しく日本語を話したいものです。
(川上・L・れい子)