最近、流行のスムージー。朝食がわりに摂取している人も少なくないのでは?

スムージーとは野菜や果物に水などを加え、ブレンダーやミキサーで混ぜたもの。
食物繊維などの栄養をたっぷり摂れるとあって、健康志向の高い女性を中心に人気を集めている。

すでにスムージーをメニューに出すカフェや専門店も数えきれないほどあるが、最近は自分で作る人も増えており、レシピ本も多数。先ごろ発売された月刊情報誌『日経トレンディ』の「2014年ヒット予測ランキング」でも「毎日自作サプリスムージー」が1位を獲得している。

ただ、ヘルシーなイメージが強いスムージーではあるが、間違った摂取をすれば、カロリー過多やフードアレルギーなど逆効果になるケースもあるので注意したい。

スムージー生活を成功させるには、いくつかポイントがある。先日、冷凍宅配スムージー「フレッシュデリ」を販売するアンファーが開催したメディア向けセミナーの中で、AACクリニック銀座の浜中聡子院長が講演。
スムージー生活の黄金メソッドを教えてくれた。

『ドクターズ スムージー 決定版』(扶桑社)の著者でもある浜中院長。4つの直伝メソッドをさっそく紹介しよう。

まず1つめは、摂取を習慣化すること。
「3日坊主にならないこと。薬ではないので数日で効果が出るものではありません。
少なくとも2、3ヵ月は続けないと、ある程度の変化は感じられないと思います」
たとえば出張の際など「飲まないとなんだか落ち着かない」と思うくらいまで習慣化できれば効果も実感できるだろうとのこと。

2つめは、摂るタイミング。
「やはり朝がベスト。昼からの活力につながります。また、昼や夜は外食などで栄養管理が難しいことも多いので、摂りやすいタイミングでもあります」

3つめは、作ってすぐ飲むこと。
「野菜や果物に含まれた栄養素は酸素に触れることで、他の物質に変化してしまい、放っておくと栄養価も落ちます。
朝作ったものをパッと飲むのが理想です」

4つめは、食材の効果的な組み合わせ。
「同じものばかり摂っていると栄養が偏るだけでなく、遅延型のアレルギーの原因になることもあります」
遅延型フードアレルギーとは、アレルギーとなる食物を食べてから数時間後に出現する食物アレルギーとのこと。アレルギーとなる食物を食べ続け、それが体内に蓄積されるとある日突然、症状が現れることもあるという。
「原因がわからない肌荒れやじんましんに悩む人にフードアレルギー検査をしてみると、たとえばブルーベリーが高く反応したりすることがあります。話を聞くと、ブルーベリーのアントシアニンが目によいと聞いてずっと摂っていた、と言う。よかれと思ってしていたことが、裏目に出ることもあるんです」

自宅でのスムージー作りではつい同じレシピを続けたがちだが、最低でも3つくらいはレシピを持つのがオススメとのこと。
最近は「フレッシュデリ」のように、レシピいらずで気軽に作れるスムージー食材キットも増えている。

「不足しがちな野菜や果物を摂る1つの方法として、スムージーはおすすめです」
と浜中院長。ちなみに1日に摂る理想の量は、野菜350g以上(小皿/小鉢5皿分が目安)、果物は200g(大きいリンゴなどは1個、小さいミカンなどは2個が目安)だが、コンスタントに摂るのはなかなか難しい量だ。日本人は先進国のなかでも、野菜や果物の摂取量が少ないそうで、欧米人との食べる量の差を考えても、その傾向は顕著なのだとか。

「スムージー習慣の3大利点は、抗酸化、デトックス、免疫力アップ。とくにこれからはインフルエンザなども流行るシーズンなので、免疫力を高めることは重要です」

今後ますますポピュラーになりそうなスムージー。
すでに摂っている人も多いと思うが、この機に摂り方なども見直してみては。
(古屋江美子)