これは文化の違いなので、どちらが良い悪いということではないのだが、そういう接客環境から日本へ帰ると、何事も丁寧だなと感じる。一方で自分が接客する側になった時は、日本では客に対してフランクに振る舞えないので、とても気を遣う。結局、丁寧な接客を受ける環境では自分も相手に丁寧にならざるをえないが、フランクな環境ではフランクで良いので、どちらも変わらない。
さて、そのスーパーマーケットで、商品を買う時に必ず使われるのがバーコードだ。じつはそのバーコード、今年で40周年を迎えた。
バーコードが私たちの生活に登場したのは、具体的にいつなのか? じつは1974年6月26日にさかのぼる。米オハイオ州トロイ市のスーパーマーケットで、リグレー社のフルーツ・チューインガム10個パックに付けられたバーコードが読み取られ、歴史は始まった。これがレジで商品を会計する際に、初めて読み取られたUPCコード(米国やカナダで使われるバーコード)と言われている。その後バーコードは世界中どこでも見かけるものになり、ほぼすべての商品に添えられるようになった。
バーコードを読み取るにはスキャナを使うが、数字を見ても一部の情報は知ることができる。
これを覚えているだけで、慣れ親しんだスーパーマーケットの商品が違ったものに見えてくるはず。
(加藤亨延)