1988年、任天堂が発売したファミコンソフト「スーパーマリオブラザース3」。CMのキャッチコピー、『僕らは、マリオと強くなる』に胸を弾ませた人も多いだろう。あれから16年経った今、マリオは“声”でプレイできるようになったらしい。

“声”でプレイできるマリオ、その名も「歌マリオ」だ。
「歌マリオ」とは、通常であればコントローラーを用いて操作するところを全て自分の声で行うマリオのこと。その難しさゆえ、逆方向にマリオが走りだす、クリボーを避けられずに直撃、ヤケになって歌ってみたらサクサク進むなど……。思いもかけない展開が楽しめると話題のようだ。
自分の"声"でマリオを操作する「歌マリオ」が話題
決まった音程の音を出すことによって、コントローラーと同じように操作可能

仕組みはこちら。コントローラーと同じように操作することができるソフト「Audio Pad」を使っている。これを使えば、ドの音を出したらAボタンを押したときと同じようにジャンプをするといったように、決まった音程の音を出すことで操作ができるのだ。
(動画が見られないかたはこちら から:【実況】 歌がコントローラになるマリオ3 part1/ 倭寇(わこう)のバカやるトコ)

この「Audio Pad」を用いて「歌マリオ」のプレイ動画を制作をしている、ゲーム実況者の倭寇さんにお話をうかがった。

――どうして”歌マリオ”をやろうと思ったのでしょうか。
「ゲーム実況動画は、ゲームの動画にプレイヤーの声が重なっていますよね。であれば、プレイヤーの歌声でプレイできないかなって思ったんです。そこからいろいろ調べたのですが、ネットにある音声入力ソフトのほとんどは音程ではなく言葉で認識していたんですよね。でも、動画は音程で挑戦したかったので、プログラムやソフトを公開している人たちに片っ端からソフト作成をお願いするメールを出しました(笑)。それに、面白いですねって反応してくれたのが、今回『Audio Pad』を作ってくださった山岡さんです」
自分の"声"でマリオを操作する「歌マリオ」が話題

――動画のためにソフト制作を依頼するなんて、凄い熱意です! そんな熱意のこもった「歌マリオ」プレイ動画で一番苦労したポイントはどこでしょうか。
「マリオ3は歌マリオが初めてのプレイなので、隠しブロックが急に現れたりすると苦労しますね。ただ、他の実況動画の方が苦労しているシーンが多いから、1ステージ2時間でクリアできる分マシかなって思っちゃいます(笑)。どんなゲームでも時間をかけて考えれば、クリアできると思っているので、途中で投げ出すことはありませんね」

倭寇さんは他にも、画面を半分に区切って友人とマリオをプレイなどのユニークな発想の動画をつくっている。もし、ご興味をもったのであれば、早速動画をチェックしてみては。
(ろっくまん)