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歌で患者を癒やす「音楽療法士」とは 『ラスト・ソング 人生の最期に聴く音楽』

『ラスト・ソング 人生の最期に聴く音楽』佐藤由美子 (著)/ ポプラ社

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聴覚は最期まで残る感覚だという説をご存じだろうか。
死期が近く、話すことや目を開けるエネルギーすら残っていない人でも最後まで耳は聞こえているということを、ポプラ社より発売されている『ラスト・ソング 人生の最期に聴く音楽』を読み、初めて知った。
著者である佐藤由美子さんは、アメリカのホスピスで音楽療法士として働いてきた。本書は、音楽療法を通して人生を振り返り、残された時間を生き抜いた患者さんやそのご家族とのエピソードを収録したノンフィクションである。

佐藤さんが「聴覚は最期まで残る」と実感したのは、音楽療法士として働き始めて1年目のことだ。
クリスマスの1週間前に、80歳の末期の肺がん患者の女性・テレサを訪問した。そこには静かに目を閉じ横たわっているテレサと、60代後半ほどのテレサの息子と娘がおり、連日つきっきりで看病をしていた彼らは、病室を訪問した佐藤さんを前に、音楽療法をなぜ今やるのか?と困惑した表情だった。
しかし「母さんはミュージカルが好きだったし、音楽を聴くっていうのも悪くないかもしれない」という息子の言葉により、佐藤さんは『サウンド・オブ・ミュージック』の挿入歌である『エーデルワイス』を歌い始める。
それをきっかけに、彼らはテレサの思い出を語り出した。
新しいミュージカルの公演があるたびに足を運んでいた母さん、歌いながら家事をしていたけど特に歌が上手いというわけではなかった。音痴なのは母さんに似たのかもしれない。

2014年12月14日 08時00分

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