ようやっと、気候も暖かくなってまいりました。冬が過ぎ去ろうとしています。
ということは、何がやって来る? もちろん、春です。
さて、春といえば何がある? それは、お花見しかないでしょう! お花見を開くとなれば、ビールが飲みたい。

そんな事を考えていたら、春本番前にこんなアイテムを見つけてしまいました。タカラトミーアーツが3月26日より発売する『ソニックアワーポータブル』(希望小売価格2,900円/税抜)は、きめ細かいビールの泡を作ることができるツールであります。

ここで、過去のコネタを振り返りましょう。2013年5月、同じくタカラトミーアーツから発売された『ソニックアワー』は、トレイ型でした。
その上にグラスを置き、ボタンをプッシュすれば、超音波振動がグラス底面に与えられて泡が発生するという仕組み。
一方、今回の『ソニックアワーポータブル』は、その名の通りポータブルタイプです。使い方は、超簡単。7~8分目までビールを注いだグラスの側面に、本体の先端部分「ソニックポイント」を押し当てる。ただ、それだけ。するとポイントが触れている間だけ超音波振動が発生し、きめ細かい均一な泡がゆっくりと立ち上がっていくというのです。


しかもその泡、非常に良いらしい。
「超音波の周波数を工夫し、今まで以上にきめ細かくクリーミーな泡を作れるようになりました。当社比で、最高の“泡”だと考えています」(担当者)
実は前作『ソニックアワー』が発売された2013年よりポータブルタイプの開発は進められていたとのことで、計算すると開発に要した期間は約2年。その歳月は、伊達ではなかったようです。
「前作は水を通して超音波振動を伝播する仕組みでしたが、今回は突起の部分(ソニックポイント)より振動を伝える仕組みになっております。水を使わず、振動を外へ逃がさず、それでいて振動を伝えるための試行錯誤に時間がかかりました」(担当者)

だがその苦労の末、ハンディタイプの泡ツールが形となったのだから万々歳じゃないですか。
お花見に限らず、海だったりバーベキューだったりで手軽に泡を作りあげたいもの!
「以前より当社に『おいしい泡を自宅以外でも作りたい』、『皆でワイワイ楽しみたい』といったニーズが寄せられていたので、ハンディタイプの商品化に至りました」(担当者)

……と色々聞いてきましたが、実際試してみないと正直何とも言えない。本当に、そんないい泡なのかだろう? 特別に『ソニックアワーポータブル』を取り寄せ、私も泡を作ってみたいと思います!
さて、まずはグラスに泡を立てないようにビールを注ぎます。後は、その側面にソニックポイントを押し当てるだけ。すると、「コーッ」という超音波の音が静かに鳴りながら、グラス底面の所々から泡がゆっくりと立ち上っていきます。グラス側面に触れているのに、泡が生まれるのは底面から!? 当たり前なんですけど、不思議ですな。もちろん本体を接触してる間だけ泡が作られる仕組みなので、程良いタイミングでグラスから離せば泡の量は調整可能。

そんなこんなで出来上がった泡を口に含むと……なるほど、きめ細かい! つぶつぶとまでは言わないものの、一つ一つの泡を感じられるような細やかさがあります。

もちろん、反響は上々のよう。
「試作品を試した方々からは、『飲み会で見せるのにとてもいい』、『口当たりが変わった!』などのお声をいただいています」(担当者)

飲み会もいいですが、やはり青空の下でビールを再復活させてあげたい。お花見、ピクニック、海水浴、どこでも泡を作りますよ!
(寺西ジャジューカ)