回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる


「寿司が食べたい、でも高い……」こんな衝動が起きては消えてを繰り返している人って結構多いと思う。郊外であれば手頃な値段で美味しい寿司が食べられるチェーン店も増えてきたが、都内だと美味しい店は多いながら結構なお金がかかってしまうのが現状だ。

そんな都心部でのニーズを満たすべく、かっぱ寿司や牛角などを傘下に持つコロワイドが、リーズナブルな寿司の新業態店舗「鮨ノ場」を9月18日にオープンする。この店舗、白を基調として女性でも入りやすいカフェっぽい雰囲気の店内が特徴で、目の前に寿司が届く「特急レーン」が採用されているらしい。メニューも野菜の寿司から高級店並の南マグロまでそろっているとのことで、プレス向けの試食会に行ってみた。

一号店の場所は青山通りにある青山学院大学前で、お洒落な飲食店が軒を連ねている。
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる

かっぱ寿司の系列ではあるものの、看板からはその様子が微塵も感じられない。
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる

店内は左側がボックスシートで、右側がカウンター席。中央にレーンが付いており、客席まで寿司を運んでくれる仕組みになっている。板前さんは裏で寿司を握っているため、寿司を作っている様子は見ることができない。
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる

上段が寿司用の新型特急レーン、下段がお椀物などを運ぶレーンになっている。注文は基本的に客席に置かれているタブレットで行い、端末に記録されるので店員さんがお勘定時にお皿を数えることもない。
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる

タブレットを使って注文を行うと、5分としないで寿司が届いた。レーンの上を流れるスピードも速く特急レーンの名前に偽りはない。

回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる

食べてみると、ネタは鮮度が良くシャリとの相性は抜群。今回の出店にあたり、酢や米を徹底的に見直し、何度も試食を繰り返したものが使われているという。
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる

下段のレーンも使いたくなったので、みそ汁も注文してみた。
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる

蟹が半分入った「蟹汁」は180円という値段設定。身もたっぷり入っているので、蟹が好きならオススメ。
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる

他のメニューも気になったので、寿司をジャンジャン頼みまくってみた。
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる
すし皿が黒いのも特徴

「寿司屋でローストビーフ!?」と驚くかもしれないが、牛肉の旨味は魚介類とは一味違い、酢飯にも良く合っている。西洋わさびもよいアクセントになっており、お酒にも合いそうだ。
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる
すし皿が黒いのも特徴

一番のオススメは大トロ。脂がのりまくっていて口の中でとろける。2カンで420円という値段はかなりオトクと言えそう。
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる

このお店、野菜を使ったメニューにも力を入れていて、寿司を食べながら野菜も取れるのがうれしい。サラダはシーザー風、黄色や赤のパプリカの寿司はジェノベーゼ風で、いずれも面白い味に仕上がっていた。
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる
すし皿が黒いのも特徴
回らないかっぱ寿司 「鮨ノ場」 老舗チェーンが本気で新業態を作るとこうなる

鮨ノ場は青山店に続き、浅草・原宿・渋谷などに出店を予定している。お一人様の女性や、外国人などもターゲットにしており、新しい需要を喚起しそうだ。
(ヤッター麺)