阿佐ヶ谷に高級な金魚も泳ぐ「釣り堀」がある

個性にあふれているが、心なしか落ち着く街である東京・阿佐ヶ谷に、駅から徒歩3分ほどの場所に釣り堀があるのをご存知だろうか。酒場を通り抜けると、大正13年からある老舗の釣り堀「寿々木園」の看板が見えてくる。


ここの池の中には鯉・フナ・金魚がいて、金魚は1時間3匹まで持ち帰りできる。お祭りの際に出会う金魚(和金)だけではなく、リュウキン、オランダシシガシラ、アズマニシキ、ランチュウなどの高級な金魚もそろっている。まるでお宝釣りだ。
阿佐ヶ谷に高級な金魚も泳ぐ「釣り堀」がある


早速、金魚釣りを始めてみたものの…


3つの池に分かれている。奥には鯉とフナ、手前に金魚がいる。店主に聞いたところ「鯉やフナよりも、金魚の方が釣りやすい」とのこと。
初心者であれば、まずは金魚からスタートすると良いかもしれない。
阿佐ヶ谷に高級な金魚も泳ぐ「釣り堀」がある

奥にはベテラン勢が連なっている。きっと奥の方が釣れるんだろうと思いつつ、比較的空いていた場所を確保。
阿佐ヶ谷に高級な金魚も泳ぐ「釣り堀」がある

エサは大きすぎず小さすぎず適度にくるくると丸めて、釣り針にセット。
阿佐ヶ谷に高級な金魚も泳ぐ「釣り堀」がある

最初の20分程は反応なし。金魚は確かに近くを泳いでいるのだが。

阿佐ヶ谷に高級な金魚も泳ぐ「釣り堀」がある

しばらくして釣竿を戻してみると、なぜか餌だけ食べられた! 気を取り直して、再チャレンジ。
阿佐ヶ谷に高級な金魚も泳ぐ「釣り堀」がある

そんなことを繰り返している間に、反応があった。
阿佐ヶ谷に高級な金魚も泳ぐ「釣り堀」がある

まずは1匹! ベテラン勢は逃がしている和金魚だが、大事な1匹目なのでバケツで泳がせる。初めての方は、釣れた際に魚から針を取るのが心配かもしれないが、安全ピンや縫い針の要領と変わらないので、さほど難しくはない。

順調にこのまま何匹も釣れるのではと期待していたが、それ以後まったく釣れることなく1時間が終了。釣り経験者であるが、結果は1匹だけだった。


金魚は見える範囲でも泳いでいるので、確かに大量にいるようだし、数分に1匹程のペースで釣っているベテランもいた。隣に座っていた就学前の子どもたちは、1時間で5,6匹は釣っていたようだ。年齢も性別も関係のない、実力がものをいう世界だった。

「寿々木園」は竿もエサも釣り場で用意されているから、ふらっと行きたくなったときに寄れる。料金は1時間600円だ。
(松岡佑季)