「ファイヤー焼肉」を食べに日帰りで韓国へ行く


韓国といえば、焼肉。

牛肉以外にも豚肉を使ったサムギョプサルや、タレに漬け込んだ肉を焼くプルコギなどなど、肉料理の種類が多いものです。実は、ずいぶん前から筆者が行きたくて行きたくて仕方がない焼肉屋さんがソウルにあるのです。名前は…

「大韓劇場(テハングッチャン)」

目の前で最高級の韓牛(韓国産の牛肉。日本でいう和牛のようなもの)を大胆にファイヤー(つまり、フランベ)してくれるという"パフォーマンス"つきのお店というではないですか。

「ファイヤー焼肉」を食べに日帰りで韓国へ行く


しかも2PMやSHINeeといったアイドルたちもきたことがあるそう。SHINeeのジョンヒョンもその「ファイヤー」をインスタグラムにアップしていました。

しかも、この最高級の牛肉が150gで3000円くらいで食べれるというではないですか!これは食べに行きたい!!

筆者の「ファイヤー焼肉食べたい」欲求は日に日に高まっていたわけですが、LCCのPeachでソウル便で早朝深夜便ができたと聞き、これを使えば日帰りで焼肉が食べれる?と思いつき、とうとうソウルまで「日帰り」で食べに行くことにしちゃいました!

Peachの深夜便でソウルへ出発!


今回の弾丸旅行で使ったのは、Peachの羽田仁川便。この便は今年就航したばかりですが、なんと深夜2時に成田を出発し、仁川に4時半に到着、帰国便は仁川を22時44分に出発し、羽田に0時30分過ぎに到着するという、ものなのです。そう、つまりは「頑張れば日帰りできる」という究極の弾丸旅行ができるわけです。

早速、チケットを取り、とある日の夜に羽田空港へ出発! 羽田空港国際線ターミナルに到着すると、24時間運営している空港とはいえ、閑散としています。早朝便を待つために、ベンチなどで寝ている人もちらほら。

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時計を見ると、0時半くらい。新宿発最終のリムジンバスで来ると、これくらいの時間の到着です。Peachは50分前までにチェックインしないと飛行機に乗れなくなるので、余裕があった方がいいです。

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筆者が今回乗る便は「MM1009」。2時発のソウル(仁川)行きです。確かにあります。

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チェックインカウンターに向かうと、あまりに人がいないので「空いてるのかしら?」と思いましたが、カウンターの人に聞いたら、「今日はほぼ満席です」との回答。安いし時間を有効に使えるから人気があるのでしょうか。PeachはLCCなので座席指定や荷物のお預けには手数料がかかります。一番お金をかけずに行きたかったので、筆者は荷物は手荷物のみ、座席指定はなしにしました。荷物を預けれない弾丸旅行は身軽なことが大事です。

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夕飯を食べていなかったので、この時間でも営業している吉牛で豚丼を食べ、これからの弾丸旅に備えます。羽田空港国際線ターミナルには24時間営業のお店も幾つかありますが、少ないので食事などは来る前に済ませた方がいいかもしれません。

それではいざソウルへ!

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早朝にソウルに到着。果たして焼肉は食べれるのか?


約2時間半飛行機に揺られて早朝4時すぎ、ほぼ定刻通りに仁川に到着。乗客はみんな眠そうな顔です。筆者もなかなか寝付けず、疲労…。仁川も24時間運営の空港ですが、さすがに閑散としています。

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外はまだ真っ暗…。

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そりゃ、まだ5時にもなっていないですから、夜明け前です。

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こんな時間から動いてもお店は開いていないし、疲れたので事前にチェックしていた仁川空港内のスパへ行くことに。こちら、20,000ウォン(もしくは昼間は15,000ウォン)でお風呂に入れて、寝ることまでできるので、お風呂に入ってさっぱりしてお店が開く時間まで寝ることにしました。5時くらいだと前日の夜からいる他のお客さんが動き出す時間なので、比較的空いてきます。夜の焼肉のためには、体力温存です!

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ぐっすり眠って、朝10時。ソウル市内のお店は11時オープンなので、動き出します。まずは仁川空港内で朝ごはんを。やっぱり朝ごはんといえば、「お粥」ですよね?、ということで「海老のお粥」をいただきました。

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夜の焼肉の時間までソウル市内をブラブラすることに。

実は、この時点で「ファイヤー焼肉」が食べれるとは確定していませんでした。というのも、焼肉屋さんはどこも「お一人様」をなかなか受け付けてくれないため、ツレが必要だったのです。そこで韓国在住の友人などを誘ってみたものの、あまりにも急すぎて予定がわからず、最後の一人の予定待ちという状態…。筆者は「ファイヤー焼肉」が食べることができるのか?

友人からも連絡を待ちながらも、カフェやショップを軽く観光。何回も来ているソウルですが、さすがに弾丸となると、なかなか行ける場所も限られてしまうもので。しかし、最終目的は「焼肉」なので!「焼肉」!!!

と言いながらも、最近オープンした「バナナウユ」のカフェに行って甘い「バナナアイスクリームシェイクをいただき…。

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ランチには虹色のケーキが有名なカフェで食事。「レインボーケーキ」以外にもかわいいスイーツがいっぱい!

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最後は、好きなグループの所属事務所が経営するオシャレなカフェで、ゆったりアイスラテをいただきました。ここから目的の「大韓劇場」までは近いので、ここで友人からの連絡を待つことに。

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この時点ですでに17時。筆者の乗る飛行機は22時44分発で、様々な手続きを考えると、21時過ぎには仁川に到着をしていたいところ。友人は18時まで仕事で、仕事場から電車で来るとここまで30分かかるそう。しかも焼肉は食べるまでに時間がかかるとかで…。果たして、筆者は「ファイヤー焼肉」が食べれるのか?ギリギリまで待ちます。

すると、18時になってすぐに友人から「タクシーで向かってます!早く着きそうです!」とLINEに連絡が!無事に「焼肉」を達成できそうです!!やった~!!

到着した友人と合流し、足早に「大韓劇場」に向かいます。お店の周辺は、大手の芸能事務所が会社を構えている地区で、お店の近くには2PMなどが所属するJYPエンターテインメントの事務所がありました(目立つので目印になる)

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ここからほんの1~2分で、目的の「大韓劇場」に到着です。

念願の「大韓劇場」に到着!至れりの接客とファイヤー!



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懐かしい雰囲気の外観ですが、「1970年代の韓国」をイメージしているとか。内装も同じような感じで、昔の韓国風です。

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挨拶して中に入ると、まだお客さんは少なめでした。優しそうなおばさんが「日本の方?2PMのファン?」とにこやかに出迎えてくれます。「はい、そうです」と言うと、なんと2PMやSHINeeのジョンヒョンが座ったという壁で隔離された半個室の部屋に通してました。しかも、2PMが座ったという席に通してくれました!(この日は空いていたそう)芸能人が多くくるお店なので、店内はサインだらけでした。

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筆者たちが通してもらった席には、2PMのサインが!そして、番組収録をした際の案内も。接客をしてくれたおじさんは「僕が2PMに肉を焼いてあげたんだよ」と一緒に撮った写真を見せてくれました。

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お店のメニューには日本語もちゃんとあり、この中から選びます。筆者たちは上から2番目のメニュー「花火熟成ロース(150g)」2人前と、「思い出の弁当」を注文

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「思い出の弁当」は弁当箱にご飯と目玉焼き、ウィンナーなどが入っていて、それを豪快にシェイクして食べるご飯です。韓国では小さいころによく食べていたお弁当の方法だとか。写真の左がシェイクする前、右がシェイクした後、見た目はアレですが、ビビンパみたいで美味しいんです。

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焼肉を頼むと、韓国料理ではおなじみの、たくさんのおかずが出てきますが、このお店では味噌チゲがサービスで付いてきます。この味噌チゲもグツグツです。

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さて、いよいよ高級韓牛の出番です!私たちが頼んだのはロース。合計300gのロースがドーン!と出てきます。こんな塊の牛肉、なかなか食べる機会ないですよ。この塊肉をバーナーで炙っていきます。

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この大きな塊を店員さんが手際よく切り分けてくれます。ああ、いい香りがしてきます…。

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細かく切り分けたところで、いよいよ。牛肉にお酒をふりかけ、そこに火を放つと…。

大韓劇場のファイヤー焼肉!すごすぎて笑いが出てしまいました(笑) #大韓劇場 #????

Kaori Simonさん(@simon_kaokao)が投稿した動画 -




ファイヤーーーー!!!

前髪が焦げそうなほどの火柱が上がります!思わず笑い出すほどです。

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このファイヤーは30秒くらい続きます。満遍なくバーナーでお肉をあぶると、焦げないように網に上げてくれ、たくさんのニラとにんにく、玉ねぎを添えて出来上がりです。はあ。おいしそう。早く食べたい!

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出来上がったお肉には、粗塩とコチュジャンが用意されているので、好きな方をつけます。お肉の味を堪能するなら、やっぱりシンプルな塩をオススメします。やわらかくてとってもおいしい!韓国の友人は、添えられてきた薄い大根の漬物に、肉とニラとニンニクを巻いて食べてました。この食べ方もさっぱりして美味しかったです。

「ファイヤー焼肉」を食べに日帰りで韓国へ行く


美味しい最高級韓牛に舌鼓をしつつ、友人と話を弾ませていましたが、気がついたらタイムリミット。仁川空港に21時前に到着するには、20時前にはお店を出なくてはなりません。あたふたと食事と会計を済ませ、お店からタクシーで10分程度のCOEXにある空港ターミナルへ向かいます。写真など撮ってる余裕もないほど時間がない(汗)

友人のおかげで、無事にバスに乗りほっと一息。漢江を見ながら、今日一日を振り返ります。はあ、朝到着して、その日の夜に日本に帰れるなんて、すごい世の中になったものです。

1時間ほどで仁川空港に到着!間に合いました!!


「日帰り」で日本に帰る予定が…



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22時40分発のMM1008便に乗ります。

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早速、Peachのカウンターでチェックインをします。「日帰りで焼肉を食べる」というミッションを無事に終えられてホッと一息

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カウンターに行ってパスポートを出すと、スタッフのお姉さんの顔が困った顔に。「?」と思ってたら。「今日の便で予約が入ってないのですが…」と衝撃の言葉。「そんなわけはない!」と思い、Peachから届いたメールを見せると、さらに困った顔で

「帰国の便は明日の同じ時間の便になってますね」

…え?ウソ!?

もう一度見直すと、確かに飛行機の時間が翌日に。なんてことでしょう…。ここでゴネてもどうにもなりません。筆者が買ったチケットは日付変更不可ですから。

日帰りができなくなりましたorz

「日帰りで焼肉」のミッションが、自分のアホなミスにより、一日ソウル滞在を延ばすことに。急いで宿を取り、ことなきを得ましたが

結論としては、

「日帰り弾丸ソウル旅行で焼肉を食べることは可能」

ということです(エアーの日付さえ間違えなければ…)本格的な焼肉を食べたくなったら、ぜひ日帰りでソウルへ行ってみてください!やればできます!

一日ソウル旅行を延長するハメになった筆者。仁川空港のバスターミナルで呆然となるのでした。みなさま、エアーチケットの日付には気をつけましょうね!

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(西門香央里)