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東欧に残るブルガリア共産党の巨大廃墟に行ってみた

ライター情報:加藤亨延
廃墟ファンにとってブルガリアは外せないらしい。「らしい」と書いたのは、初めてこのことを知ったのが、文化遺産関係の仕事をしている知人からだったからだ。その知人は仕事に飽き足らず、趣味でも廃墟巡りをしている。彼によれば、ブルガリアをはしるバルカン山脈の中央に、かつて同国を治めたブルガリア共産党が威信をかけて建てたブズルジャ(Buzludzha)という建物があるという。

近未来的な円板型のデザインに、打ちっ放しのコンクリートを用いた建物。それは山頂で威容を誇っていたが、共産主義体制が崩壊した後は、使われることもなく荒れ果てた。その風化具合が、廃墟ファン的に何とも素晴らしいそうだ。当初は「そんなものもあるのか」と思う程度だったが、あまりに彼が力説するため行ってみることにした。



首都から東へ3時間ひたすら車を走らせる


東欧に位置するブルガリアの首都ソフィアは、西側諸国にはなくなってしまった懐かしさがまだ残る街だ。ノスタルジックな街中を旧型の路面電車が走っている。ブズルジャまでの交通手段は車しかない。私はソフィア市内でレンタカーを借り、ブルガリアを東西に貫くバルカン山脈の麓を、ひたすら東へ向かった。

高速道路から一般道へ乗り継ぎ3時間ほど走ると、前方はるか左手に円板型の建物が見えてきた。すぐ横には共産主義の赤い星をあしらった、すらりと天へ伸びる角ばった塔を従えている。ブズルジャだ。

なぜブルガリア共産党は、こんな辺鄙な場所にシンボルとなる建物を造ったのか。

ライター情報: 加藤亨延

ジャーナリスト。日本メディアに海外事情を寄稿。主な取材テーマは比較文化、および社会、政治。取材等での渡航国数は約60カ国。ロンドンでの生活を経て現在パリ在住。『地球の歩き方』フランス/パリ特派員ブログ

URL:http://tokuhain.arukikata.co.jp/paris/

2016年7月24日 10時00分

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