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「ココナッツしか食べてはいけない」ベトナム戦争中に隆盛を誇った謎宗教

政治と野球と宗教の話はするな、とはよく言われる言葉だ。
とくに今のご時世、とくに3つめには慎重さが求められるのかもしれない。

だが今回は、とある宗教について大っぴらに書いてみたい。
いや、本当に宗教と呼べるのか、その判断は皆さんに委ねたいと思う。

その名前は、「ココナッツ教」という。
ベトナムにかつて存在した、ココナッツしか食べてはいけない宗教(!?)だ。

教義はひとつ、「ココナッツだけ食べて世界平和を目指そう」


ココナッツ。日本では馴染みの薄い果物かもしれないが、筆者の住むホーチミン市では街を歩けばすぐにぶつかる。路上にはリヤカーに山積みにしたココナッツが一個30~40円で売られ、観光エリアでは天秤棒を肩に掛けた行商人が観光客にココナッツを高値で売りつける。ほのかに味のあるココナッツ・ウォーターは電解質が豊富に含まれ、天然のスポーツドリンクだとも言われている。

観光エリアで見かける行商人、雰囲気はあるがココナッツの売値はちょっと高い。


市場のジュース屋に積まれたココナッツ。


ココナッツしか食べてはいけないとはー、まるでバラエティ番組の企画のような教義を掲げるこの宗教は、仏教・儒教・道教の3つの宗教をベースとしているが、お経を唱えたり木魚を叩いたりなどそれらしい行為は一切しない。ただただ、ココナッツ以外は食べ物を口にすることはおろか、塩や砂糖などの調味料も使ってはならず、水でさえもココナッツ・ウォーターを代用という徹底ぶり。教祖に至っては、毎夜ココナッツの木の上で座禅を組み寝るという。それが一体どのように世界平和につながるかは、(ココナッツ教の)神のみぞ知るだ。
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ライター情報: ネルソン水嶋

ベトナム在住。現地の事情や、たまに東南アジア全体のコネタを提供。写真の服はドリアンです。

URL:Twitter:@nelson_mzsm

2016年9月7日 08時00分

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