音楽業界の一時代を支えた「カセットテープ」。1970年~80年代に全盛を誇ったものの、その後CDやMDなどの台頭で表舞台から姿を消した。今ではその存在自体知らないという若者も増えてきたが、世代によってはお菓子をカセットテープと見間違えてしまうというちょっと恥ずかしい出来事が起こっているよう。あるTwitterユーザーが経験した見間違い事件には、多くの共感の声が上がっている。

チョコレートがカセットテープに見えるトラップ


1月14日、「カセットテープが売られてる!! と思って近付いたらチョコレートだった」というコメントとともに、1枚の画像がTwitterに投稿された。画像にはボックス型のチョコレートのお菓子が画面いっぱいに写っているのだが、一定の年代以上には、カセットテープが販売されているように見えてしまうらしい。
実際、このツイートに対して、「全く同じかんじのトラップひっかかりましたw」「こりゃだまされるわ」「確かにこれだと見間違えますw」と、共感の声が寄せられ、1万2000回ほどリツイートされている。




カカオ率=録音時間?


今回カセットテープに間違えられたのは、森永製菓から発売されている「カレ・ド・ショコラ」シリーズの「カカオ70」と「カカオ88」、さらに「カカオ70×くるみ」「カカオ70×ざくろ」の4種類。名前の数字はカカオのパーセンテージを表したものだが、数字を大きく描かれた箱を見て、カセットテープ世代たちは曲の録音時間を記したカセットテープのパッケージと見間違えてしまったようだ。カセットテープにはほかにも、46分や60分などの異なる録音時間の種類があったので、「どうせなら、10とか90とかも出してくれればいいのに(笑)」などの意見も上がった。

カセットテープのブームが再到来?


使っていたかどうかで世代が分かってしまうカセットテープだが、実はここ数年でその価値が再評価されている。現在は音楽配信サイトなどからダウンロードしたデジタル音楽を利用している人が多いが、テープ独特の音の柔らかさやノイズをあえて好むという人が増えてきた。音楽業界でも、カナダの大人気シンガーのジャスティン・ビーバーや、日本であればユニコーンやアイドルユニットのでんぱ組.incなどがカセットテープで音源を発売するなど、じわじわと人気が再沸騰している。