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「フランスのレストランは1人で入ると奇異の目」は本当か?

2017年8月13日 08時00分 ライター情報:加藤亨延

知らない土地、特にそれが海外になると、レストランに入るのにはとても勇気がいる。店の入口をくぐろうとしたときに向けられる店員や客からの視線がすごく気になり、入店を物怖じしてしまうこともあるだろう。

今パリに住んでいる私は、しばしばフランスへ観光に来る日本人から「フランスのレストランに1人で入っても大丈夫ですか?」とたずねられる(特に女性からこの質問は多い)。答えは「問題ない」だが、その不安が転じて「フランスはカップルで行動する機会が日本より多いため、レストランも1人で入ると奇異の目で見られるのではないか」という気持ちを抱く人はいるようだ。

実際フランスではどう思われているのだろうか。


フランスでも「おひとりさま」はいる


複数のフランス人に「フランスのレストラン(ファーストフードではなく)は、男女のカップルで行くのが好ましいか」と聞いてみたところ、「レストランは1人、カップル、同性または異性の友達、家族、老若男女、犬、猫、好きな人と人数で行けばいい。大事なのは料理だ」「カップル、友達、すべての機会で行っていい」といった回答をもらった。「そもそもカップルを『男女』と定義して考えていることが前時代的で、今の考え方ではない」「誰と行こうが関係ないが、日本のような“おひとりさまに向けたレストラン”はフランスにはない。あくまで誰かと食事をしに行く場所」といった返答をくれた人もいた。

また「レストランの雰囲気による」という回答の人もいたが、時と場合によって変わるのはもっともで、これは日本でも、おひとりさまだと入りづらい場所が存在しているのと同じである。

ただ、「気にしなくていい」とフランス人から言われても、日本人1人では不安もあるし、雰囲気として入りづらいことは理解できる。この居心地の悪さは、日本人に限らず他国の人も同様らしい。パリに住むアメリカ人女性からは「女性1人で入店したとき、店員はきちんサービスしてくれるが、居合わせた客は好奇の目で私を見ることがある。女性1人の客を物珍しいと捉えることは、とても旧態的だと思うし、1人での入店は受け入れられていないと感じてしまう」という意見をもらった。

ライター情報: 加藤亨延

ジャーナリスト。日本メディアに海外事情を寄稿。主な取材テーマは比較文化、および社会、政治。取材等での渡航国数は約60カ国。ロンドンでの生活を経て現在パリ在住。『地球の歩き方』フランス/パリ特派員ブログ

URL:http://tokuhain.arukikata.co.jp/paris/

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