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害獣対策のコワすぎオオカミ型ロボ、実は観光案内もこなせる

2017年8月21日 10時30分 ライター情報:石水典子

千葉県で7月から農作物を荒らす獣害対策に、野生動物忌避装置「スーパーモンスターウルフ」が導入された。精密機器加工・製造などを行う太田精器(北海道奈井江町)が約7年かけて北海道大、東京農業大と共同開発したもので、オオカミ型の装置が首を振りながら咆哮音や銃声を発し、LEDの目が光るというもの。ずいぶんとインパクトのあるビジュアルになっている。


「スーパーモンスターウルフ」は、同じくLEDの点滅光や音声で野生動物を威嚇する同社のスタンド型装置「モンスタービーム」を展開した製品だという。こういった獣害対策の装置は一定期間で動物が慣れてしまい、効果を発揮しなくなることも少なくない。オオカミの様相も、襲うといったアクションがなければ、模型であることがばれてしまうのではないだろうか? 同社の太田裕治社長に「スーパーモンスターウルフ」の性能とこのビジュアルに落ち着いたわけを聞いてみた。



――まず、千葉県で設置してみていかがでしたか?

「千葉ではイノシシの通る、けもの道に設置しました。相手が生き物なので断言はできませんが、今の時点でイノシシは出てきておらず効果を発揮していると言っていいと思います。『モンスターウルフ』は、赤外線が動物を感知するかタイマー設定で定期的に、LEDの点滅光と音で動物を威嚇するオオカミ型の野生動物忌避装置です。千葉県で初めて首を振る動作を加え、『スーパーモンスターウルフ』という製品名にしました。首の動きと合わせてLEDの目が動くことで、よりリアルに動物は生きていると感じます」

――動物がリアルなオオカミだと感じる効果が加わっているのですね。他に野生動物を撃退する装置のポイントはありますか?

「音や光がワンパターンだと動物が学習し農地に侵入してしまいます。『モンスターウルフ』は動物の学習機能を逆手にとり、記憶しきれないバリエーションを設定しました。天敵のオオカミやイヌの咆哮音、銃声、『撃て撃て』という人の声など、リアルで動物が嫌がる48種類の音をプログラムしています。

また位置を認識させるために光と音の効果をミックスすることもポイントです。威嚇音のする場所から光が発生することで、『ここは危険な場所だ』と覚えさせます。光のパターンは16種類で、大きい音には強い発光を小さい音には小さく点滅する光り方をします」

オオカミの姿は野生動物に向けたものだけではなかった


――スタンド型からオオカミ型にしたのはなぜでしょうか?

「天敵の姿でビジュアル面からも威嚇することが狙いです」

――やはり「モンスタービーム」より効果は高いのですか?

「むしろLEDの光線量は『モンスタービーム』の方が強く、広範囲にアプローチできます。このようなビジュアルに落ち着いたのは市場価値を意識した面もあります」

――市場価値を意識したとは?

「『この装置は本当に効くのか?』という、ユーザー様が持つ疑問を解消するということです。動物だけでなく人にも恐ろしいと感じるビジュアルから、『これなら効きそうだ』と効果を想定していただくことができると思います。現在全国に130台が導入されている『モンスタービーム』でもそうでしたが、野生動物忌避装置をいきなり購入していただけることはまずありません。農家さんには半年から2年間装置を試していただき、効果があると納得した時点で購入を検討していただく形で提案をしています」

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ライター情報: 石水典子

現代美術、メディアアート、骨董・民藝品、壁のシミまで、造形物をこよなく愛するライター

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    光と音の威嚇だけじゃなくロケット花火を発射したり害獣避けスプレーを噴射できれば高い効果が期待できるかも

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