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東京の出雲大社は御利益も同じ? 「神在月」はまだ間に合う

2017年10月30日 11時00分 ライター情報:山根大地/イベニア

「神在月」は10月ではない?





古い言い方で10月を「神無月」と呼ぶのは、日本中から神さまがいなくなってしまうからだと言われます。このとき、神さまたちは出雲大社に集まって、来年の縁結びの会議をしているのだとか。そのため、出雲大社のある出雲国(現在の島根県東部)では神無月ではなく「神在月」と呼ぶのが慣わしです。

日本の神さまは八百万(やおよろず)と言われますから、神在月の出雲大社は御利益も800万倍になる!? ……かどうかは分かりませんが、行楽シーズンでもある10月に出雲大社にお詣りに行く人も増えているようです。

しかし、実はこの「神在月」は普通のカレンダー(新暦)ではなく旧暦の10月のこと。今年の場合、旧暦の10月が始まるのは新暦の11月18日からで、出雲大社で神さまを迎える神事・神迎祭が行われるのは11月27日。つまり、これからが本番の「神在月」なのです。

東京のビルの谷間に出雲大社




さてそんな出雲大社ですが、東京にもあるということをご存じでしょうか? 六本木ヒルズにほど近い路地を入ったビル街の一角に、出雲大社東京分祠はあります。普通の神社のイメージとは異なる3階建てのコンクリートの建物。しかし、屋根の形は確かに神社です。

外階段を登っていくと3階に神社の拝殿があります。狭いスペースに社務所や絵馬奉納所など神社に必要なものがコンパクトにまとまっています。


左手にある手水舎でまず手と口を浄めます。ひしゃくを近づけると自動で水が出てくるハイテクな仕組みです。次に祓戸の神を祀る祓社にお詣りして心身を浄めます。はじめにお詣りするお社が祓社というのは本家・出雲大社と同じです。


そして正面にある拝殿へ。普通の神社では「二拝二拍手一礼」とされていますが、出雲大社では4回手を叩く「二拝四拍手一礼」が参拝の作法。こちらでも拍手を4回打ってお詣りします。実は全国統一の参拝ルールが決められたのは明治時代のことで、出雲大社ではそれより古くから伝わる独自の参拝作法を守っているのだそうです。

高層神社は古代出雲大社がモデル?


どうして東京に出雲大社があるのか神職の方に話を聞きました。

出雲大社東京分祠は、出雲大社の第80代国造(宮司)である千家尊福(センゲタカトミ)公が、明治16年に出雲から大国主大神の御分霊を奉じて東京の麹町に創建したのが始まり。現在の場所に移ったのは明治22年のことだそうです。

明治時代は神社にとって激動の時代でした。国家神道へ向かう流れの中、政府主導で様々な改革が行われました。そのひとつが神官教導職分離令。神職に布教活動を禁じ、それまで一体となって活動してきた祭事と布教を分離させる命令です。そのとき、尊福公は出雲大社の宮司の座を投げ打って、布教の道を選びました。そして、出雲大社教の初代管長として日本全国に出雲大社の教えを広めることに力を注ぐことになります。

出雲大社教の東日本での布教の要となったのが、こちらの東京分祠。尊福公の熱い思いのつまった神社なのです。
千家尊福公の胸像


現在のような3階建ての形になったのは昭和57年のことです。周りに高いビルが増えて神社を取り囲むようになってしまったのが建替えの背景としてあるそうですが、建物のデザインは48メートルの高さがあったとされる古代出雲大社の高層神殿をモチーフにしているとも言われています。
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ライター情報: 山根大地/イベニア

ライター。科学の子。興味のある分野は、ローカル、旅、映画、バスケ、神社仏閣など雑多です。スピッツ派、清少納言派、ウェス・アンダーソン派。

コメント 2

  • 被害地より 通報

    そのうちケガレの土民が、島根の出雲大社を「偽物にだ!こっちのが本物にだよ!」と言いはじめそうな気がす

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  • 匿名さん 通報

    ここにもヘイトか。出雲族も天皇族も古代朝鮮から来ましたけど、なにか?

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