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フランスのJポップカルチャーTV局が終了 悲しみの声が広がる

2018年4月23日 12時20分 ライター情報:加藤亨延

フランスのギークたちに衝撃が走った。テレビゲーム・漫画・アニメおよび日本のポップカルチャーに特化したチャンネル「Nolife(ノーライフ)」が、4月8日の放送をもって閉局すると発表したからだ。

理由は資金繰りの行き詰まり。仏ルモンド紙によると、特に2014年から2015年以降、フランス経済の悪化もありノーライフは多くの広告を失ったという。それらがノーライフの財政を直撃した。

ファンにとって笑えないエイプリルフール


ノーライフの社長セバスチャン・ルシェ氏は、4月1日夜に「おそらく、もっとも笑えないエイプリルフールかもしれない。しかし真実だ。ノーライフの挑戦は終わった」と同局ウェブサイトに上げられた映像で今回の説明を始めた。「法的な清算手続きは開始した」と、同局が存続できなかったことを、映像を通じて視聴者に説明した。

映像においてルシェ氏は「11年間、私たちは格闘してきたし、あきらめたことはない」と述べつつ「しかしチャンネルは心もとない状態で、再び軌道に乗せるための投資家やパートナーを探さなければならなかった。確かな方策および進歩的な議論はあったが、残念ながら、そして私たちの損害においては、何も実現できなかった」と苦渋の決断だったことを伝えた。
今回の事情について説明するルシェ氏(ノーライフの映像からのスクリーンショット)


フランスのギークの期待を背負ったテレビ局


ノーライフとは、2007年6月1日に開局した独立放送局で、フランスのテレビゲームオタクにとっては「好きなもの」が詰まったテレビ局だった。今月で閉局するまで11年間に渡り、フランスのギーク・メディアのけん引役となってきた。パリで開かれるジャパンエキスポや、フランスの地方で開かれるゲーム・漫画・アニメおよび日本のポップカルチャーを混ぜたようなイベントでも、常にノーライフは取材に来ており、結果的にフランスにおいて日本文化を紹介する窓口的な役割も担っていた。

今回の件を伝えたフランス国内各メディアの中でも、特にルモンド紙はノーライフについて細かく事情を説明しつつ、「小規模独立放送局が11年間も存続できたのは勝利である」と功績をたたえている。

ルモンド紙は「ノーライフはギークの夢を現実にした。開局当時、テレビゲーム、ロールプレイング、漫画、日本の音楽は、ほとんどテレビで見ることができなかった。インターネットも同じく、そのような内容を見つけることは難しかった。YouTubeはこの2年ほどで、今日のようなコンテンツはなかった」と、ノーライフが当時、フランスのギークの需要を一身に背負って登場したことを説明した。

一方で「情熱を持って番組を作ったとしても、新しい世代は、テレビよりもインターネットにより関心が向く」と、同紙はYouTubeに代表される近年の映像メディアの状況変化を説く。ルシェ氏も「視聴者にとって、今は選択肢がとても広い」と語った。

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ライター情報: 加藤亨延

ジャーナリスト。日本メディアに海外事情を寄稿。主な取材テーマは比較文化、および社会、政治。取材等での渡航国数は約60カ国。ロンドンでの生活を経て現在パリ在住。『地球の歩き方』フランス/パリ特派員

URL:http://tokuhain.arukikata.co.jp/paris/

「フランスのJポップカルチャーTV局が終了 悲しみの声が広がる」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    大体政府が音頭とってクールジャパンとかバカじゃないの?ナッツジャパンだよw。下手に政府が絡むと逆効果。この国は政府がやってうまくいったものなど皆無w。

    16
  • 匿名さん 通報

    これでば韓国がのさばって来たら笑える。

    10
  • 匿名さん 通報

    政府主導の「クールジャパン」(名称はクール・ブリテンのパクリ)は誰かの懐にその予算が流れ込んだだけで終わった。ネトウヨはまだ「日本すごい!」ってユーチューブで踊っている。現実をみろよ。

    8
  • 匿名さん 通報

    フローラン・ダバディがオズ・クロサワ・ミゾグチ・ナルセと発言した時は嬉しかった、わかってるね、 これ見なきゃ日本人じゃないよ、あの映画でリンゴの皮をむくシーンで号泣きだ。

    5
  • 匿名さん 通報

    冷ややかって意味じゃクールジャパンてのも間違ってない

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