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細田守監督『未来のミライ』が一足早くカンヌで上映 現地の反応は?

2018年5月18日 15時45分 ライター情報:加藤亨延
上映劇場前で列を作る観客

第71回カンヌ国際映画祭の期間中に開かれている監督週間で、細田守監督の最新作『未来のミライ』の公式上映が行われた。5月16日に2度行われた上映はどちらも満席。上映会には細田守監督と上白石萌歌さんが登壇し、カンヌの観客から拍手を浴びた。

同作は4歳の男の子「くんちゃん」が主人公の物語。くんちゃんと両親、犬のユッコの3人と1匹の家族に、くんちゃんの妹にあたる女の子「ミライちゃん」が生まれる。今まで両親からの愛情を一身に受けていたくんちゃんは、両親の関心が妹に移ってしまったことに受け入れられず、戸惑い出す。すべてが気に入らないくんちゃんが怒っていると、未来からやってきた妹に導かれて、時を超えたストーリーに足を踏み入れていく……というストーリーだ。

カンヌの観客は『未来のミライ』をどのように受け止めたのだろうか。

好意的な論評の仏メディア


上映後すぐに出されたいくつかの仏メディアの反応は、とりわけ映像描写に好意的だ。

ルモンド紙は「伝統的なフィクションが、幼い子どもを演出することを苦手としている中で、(記者注:日本)アニメ映画の特性は、幼い子どもの直感的、あふれるかわいさのある動きをとらえていることにある」と、ジブリ作品に代表される日本アニメ映画の得意分野を分析し、『未来のミライ』を評価する。

「家の中からほぼ出ないこの映画(記者注:『未来のミライ』)の美しさは、身振り手振り、幼い子どもの態度や表現(階段を降りる、自転車に乗る、大人の注意を引こうとする、突然激しく怒り出す)についての繊細な観察ができていることだ」(ルモンド紙)

上映が終わり感想を語る細田監督と上白石萌歌さん

ラジオ局フランス・アンフォも「美しく感覚的」と評し、5段階中の4つ星の評価を与えた。同局は「アニメそのものを超えて、彼(記者注:細田監督)が建築や都市装飾に取り組んだときの『未来のミライ』の描写は驚嘆すべきものである」と好評した。

ライター情報: 加藤亨延

ジャーナリスト。日本メディアに海外事情を寄稿。主な取材テーマは比較文化、および社会、政治。取材等での渡航国数は約60カ国。ロンドンでの生活を経て現在パリ在住。『地球の歩き方』フランス/パリ特派員

URL:http://tokuhain.arukikata.co.jp/paris/

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