古いお札はどうなっちゃうの?
こちらが本物のお札が使われたユニークな商品の数々。ボールペンは630円、時計は1995円。通信販売でも購入できます
半分近く切れていたり、ボロボロになりすぎて心なしか表面が滑らかになっていたり、明らかにオーバーワーク気味なお札ってありますよね。買い物などでお釣りを貰う時、ボロボロのお札だとなんだかガッカリ。
折れ目の入っていない新札だとなぜかテンションが上がってしまうのは著者だけじゃないでしょう。今回はそんなボロボロお札がテーマ。

以前のBITで「旧札はいつごろ見かけなくなるのか?」という記事がありましたが、今回はお札の入れ替わる時期じゃない通常のお札での話。果たしてあのボロボロお札は一体どうなっちゃうのでしょうか? 日本銀行さんにお話を聞いてみました。

担当の方によるとお札の使用期間には大体の目安があるそう。1万円の場合は3年から4年、5千円や千円の場合は1年から2年が回収の目処になっているとか。
もちろんそれ以前に切れたりしたものは銀行などで回収し交換されますが、だいたいそれぐらいの期間が経つと、検査の機械に引っかかるようになるそうです。

その回収されたお札はと言うと、残念ながらほとんどは細かく裁断されて焼却処分されます。しかし一部は、外壁やトイレットペーパーにリサイクルされているとか。さらに調べてみると、ちょっと変わったリサイクル商品もありました。

そんな商品を取り扱っているのは、日本銀行と同じ通りにある「ときわ総合サービス」さん。こちらでは、お札の裁断片が入った「ボールペン」や「マウスパッド」、裁断片で作られた「時計」や「貯金箱」を販売しています。
やはり本物のお札が使われているという豪華感からか、かなり売れているそうです。お金でお金で作られた商品を買う、ちょっと不思議な図式ですがこんなリサイクル方法もユニークですね。

とは言ってもまだまだ大半が焼却処分になってしまうボロボロお札。他にも何かリサイクル方法があるような気がしますが、お金という面からシビアな部分があるのかも知れません。裁断片がグラムで販売されていたりしたらちょっと買っちゃいそうな気がしますが、日本銀行さんいかがでしょうか?
(木南広明)