“骨伝導”で音楽が聴ける子ども向け歯ブラシ
「トゥース・チューンズ(tooth tunes)」
子どもの頃、母親に毎朝毎晩「歯磨きしたの?」と言われ続けていた。
大人になった今では「磨く」ことが習慣になっているが、「歯磨き面倒だな〜」と思う子どもたちは多いのではないだろうか。
子どもでなくても、疲れ切って眠い夜などはパスしたいものの一つかもしれない。

そんな人に楽しい歯ブラシがクリスマス商戦を狙ってか、年末に米国トイメーカーの「ハズブロ(Hasbro)」から発売される。その名も「トゥース・チューンズ(tooth tunes)」。
歯ブラシにマイクロチップが内蔵され、歯磨きをすると音楽が聞こえる仕組みになっている。
歯磨きしながらどうやって音楽を聴くのか、というと、骨伝導方式だという。
歯ブラシの毛先が歯に触れると顎骨から中耳に直接音楽が届くということらしい。


子ども向けの音楽歯ブラシだもん、きっと童謡かなんかが聞こえるんじゃないの?
なんて声が聞こえてきそうだが、ディスティニーチャイルドやヒラリー・ダフのようなアイドルから始まり、懐かしのクィーンやキッスの曲までもがある。
来年には、スマッシュ・マウスやブラック・アイド・ピーズなどの曲も加わるというので、iPod世代の若者にも受け入れられるかもしれない。

一本の歯ブラシに一曲のみ約2分間が入っている。
この2分間というのは、歯磨き1回に費やす時間の目安で、アメリカ歯科協会が薦めているものだ。歯にブラシをしっかり当てないと、お気に入りの曲もよく聴こえないので、効率よく磨けるというのが利点のようだ。
逆に、一曲のみというので同じ曲に飽きる可能性もあるが、あらかじめ何本かそろえておき、その日のムードで曲を選択する(歯ブラシを選択する)というのもありだと思う。

将来的には曲をダウンロードできる歯ブラシなんてことになるんだろうか。
気になるお値段は、日本円で約1200円程。今時点では日本での販売は未定ということだが、Jポップ歯ブラシというのも充分魅力的だと思う。
さて、何の曲の歯ブラシを買おうかな。
(シカゴ/あらた)