スクール水着、セパレート化
ある町の制服店の店先にも、こんなポスターが。確かにパッと見のルックスは、最近流行のスパッツタイプの競泳水着。昔からあまり変化のないスクール水着界にも、時代の流れがきているのかもしれません。
すっかり季節はずれでスマンが、スクール水着ネタで。

今年も各小中高校で、体育の時間に水泳の授業がさかんに行われたことでしょう。

そんな学校プールで女子が着用するのは、もちろんスクール水着。
そのスク水といえば、紺〜黒の、単色無地のワンピース。
ずっとそう決まっていた。

しかし、ワンピースではなく、「セパレートタイプのスクール水着」というものが、あったのである。

セパレートといっても、ビキニタイプというのではなく、トップスはおなかのところまで長く、ボトムスはスパッツタイプで、太もも下あたりまであるもので、ヘソが出たりすることもない。むしろ、スパッツタイプのぶん、こちらのほうが身体を覆う範囲が大きいといえる。


いったいなぜ、スク水はセパレート化したのか。製造を手がける、小松ニット株式会社にたずねてみた。
「従来より着用されているワンピースタイプのものにある、トイレの問題を含め、着脱の利点を考慮して企画されたものです」
宣伝用のコピーにも、「待望のセパレートタイプ誕生!!」とあったりして、「待望」されていたものではあるようだ。

このタイプのセパレート水着自体は、6年ほど前から登場していたとのことだが、スクール水着用として登場したのが、約2年前のこと。
スクール用として展開するにあたって、何を心がけないといけなかったのかといえば、
「やはりスクール用ということで、肌が露出しすぎないという点が一番大切ですね」
という点。確かにそりゃそうだ。

「そのため、たとえばトップスの裾がめくれ上がらないよう、カッティングをはじめ、何度もサンプルを作り、テストを繰り返しました」
こうして、ありそうでなかった、「セパレートスクール水着」の登場、ということになったわけだ。

機能的に便利なことなどから、いまのところ好評のようではあるが、スクール水着の性質上、学校指定のものでないといけなかったりする場合が多いのも事実ではある。
そもそも、そんなタイプのものがある、という認知度もこれからだろうが、需要はきっと高そうだ。

来シーズン以降、「セパレートタイプも可」という表記が、学校の水泳授業の際に出される注意事項の、水着の項目に加わってたりするかもしれないです。
(太田サトル)