一昔前、今は大女優となった若き日の宮沢りえが、自身のカレンダーでふんどし姿になり、世の中のを驚愕させてから20年弱……。再び、女性のふんどしが注目を浴びている。
「パンドルショーツ」と名前を変えて、その姿かたちだけではなく使い心地からも見直されているのだ。

ふんどし、と聞けば、すぐに思い浮かぶのは、「赤ふん」。しかし、このパンドルショーツは、従来のイメージを覆し、バラエティ豊富に、かわいい・セクシーなどにこだわってデザインされていて、見ているだけでも楽しい。しかも見た目だけではなく、着心地のよさに加え、生理痛などの痛みを軽減してくれるフェライトファイバー(酸化鉄を主原料に作るセラミックの一種で電磁波から身体を保護したり、人体に有効な遠赤外線を抄出し、身体の波動[気]の流れを整える作用がある)を、最高級オーガニックコットンに練りこんでいたりと、女性の身体にも優しい天然・自然のエコショーツでもあり、敏感肌の方にも喜ばれているらしい。

正直、お色気アイテムかなとも思っていたが、意外にも自然派にも受けいれられそうなこのパンドルショーツ。開発にいたったきっかけ、ブーム前夜の盛り上がりを、早速、製造・販売元の(有)ミューのご担当者に伺ってみた。

誕生秘話については、
「以前男性用のふんどしがブームになった頃、『男性に良いものであれば、女性にも良いのではないか』と開発がスタートしました。ネーミングについては、『ふんどし』と言うとどうしても男っぽく古いイメージのため、フランス語を使った『パンドルショーツ』という名前にしたのです」とのこと。
日本人が何百年も前から愛用してきたふんどしが、時代とともに進化したということか。

人気の柄・購買層を聞いてみると、
「ナチュラル素材、和柄、セクシーなもの、それぞれ良くでます。ナチュラル志向の方は、素材にこだわったオーガニックコットン素材のもの、コスプレっぽく利用する方は、セクシーなものや、かわいらしいものなど、いろんな方にご購入いただいております。購買層は幅広いですが、特に、20代、30代前半の方にはかわいらしいものやナチュラル素材の人気があり、30代、40代の方には、和柄や、ナチュラル素材のものが良くでます」
なるほど~。
やはり、意外にもナチュラル素材のものが人気を集めているみたい。実際に、購入されたお客様からは、「着けてる感じがしなくて気持ちがイイ」、「出産の時のT字帯としてプレゼントしました」などといった声が届いているそうで、「使いやすさ」の質の高さがうかがえる。

現在、通常3日以内の発送が2週間近くもかかってしまう場合があるほど、人気が出ているパンドルショーツ。今後は、冬に向けて、カイロポケット付きのものの種類を増やしていったり、暖かい生地のものを多く発売される予定だそう。
ちなみに、「パンドル」とは、フランス語で「垂れる」という意味だとか。日本から始まったこのムーブメントが海を渡り、パリジェンヌがふんどしを締める日も近いかも!?
(平山ハイジ/studio woofoo)