「最近、パソコンのモニターが暗くなったな」と思った人はいませんか。
いうまでもなく、モニターは消耗品。
いつかは寿命がくる。では、どういう状態になったら買い替えたほうがいいのか。
そこで、メーカーのナナオに液晶モニターの寿命について聞いてみた。

基本的にメーカーが定める製品の寿命はいったいどのくらいなのか。
「当社の一般用途向け液晶モニターのほとんどの製品は『3万時間』を寿命として考えています」

へぇー、でも3万時間と言われてもぜんぜんピンとこないよぉ。なので、年換算してみた。

まず、24時間、365日使いっぱなしでは。24×365は8760時間、これで3万時間を割ると約3.4年となる。

でもふつう、毎日24時間も使用する人はほとんどいないのであまり参考にはならないかも。つぎに、1日8時間、週5日のペースで使用した場合はどうか。
すると、1年間トータルの使用時間は2086時間となり、寿命は約14.4年間。
結構長持ちするなという感じ。
ただし、この年換算数値はメーカーの保証するものではないので、あしからず。

しかし、ここで問題が。このような数字はあくまで一般的な目安であって、各ユーザーの異なる使用条件にすべて当てはまるものではない。もっと具体的なわかりやすい寿命の見分け方はないのだろうか。
「寿命が近づいてくると、表示色が薄くなる、以前出せていた色が表示できない、画面が非常に暗くなる、画面がチラチラするといった現象が起こります」
なるほど、これなら直感的でわかりやすそうだ。

ちなみに修理は可能?
「これらの症状の場合、液晶パネルの交換が必要になります。
交換費用は、保証期間外ですと数万円になると思います」
それとも買い換えたほうがいいのか。
「寿命が近くなっている製品と比べ、今日の製品は性能が向上しているうえ、価格も安くなっています。費用をかけて修理するよりは最新モデルに買い換えたほうが、満足感は高いのではないでしょうか」

修理して使い続けるか、買い換えるかの二者択一。あなたのモニターに寿命の兆候が見えてきたとき、どちらを選びますか。
(羽石竜示)