うどん。この単語を聞いて今や多くの人は香川県を連想するに違いない。

「香川県は『うどん県』に改名しました」の印象的なキャッチコピーは数年前に大きく話題となり、香川県公式観光ウェブサイトのタイトルも「うどん県旅ネット」となっている香川県。最近では廃棄うどんから発生するメタンガスを利用した「うどん発電」の発明や、四国新聞朝刊の一面記事でうどん値上げを扱ったことなど、うどん関連の話題では進撃を続ける香川県だが、またひとつ新しいネタが出てきたようなので紹介しよう。

さて、こちら。ソフトクリー……うどん!?
遠目に見るとバニラ味のソフトクリームに見えるのだが、よくよく見てみると、通常ソフトクリームが乗っかっているコーンの上部分に鎮座しているのは、どう見てもうどんである。おまけに、遠目にはピスタチオかなにかかなと思われるその緑色のトッピングは、よく見るとネギのようだ。

うどんなのか!? それともソフトクリームなのか!? うどんの麺だとしたら、こんなにも垂直かつ美しく形作れるものなのか……? など、さまざまな思いが交錯し、なんとも不思議な気分になるこちらの商品。


実はこれ、「かまたまソフト」という名がついたソフトクリームなのだ。「しょうゆ豆本舗×浪花堂餅店」というお店でのみ販売している商品(¥350)とのこと。

さて、気になるコーンの上に乗っているものはというと――
うどんの麺がキレイに巻かれて乗っているわけではない。特別に改造した機械から、うどんのような形をしてソフトクリームが出てくるのだ。なんという執念! うどんのようなソフトクリームを作る機械をわざわざ作ってしまうなんて……。そこまでしてうどんにこだわる香川県のうどんへの思いは、やはり日本一なのだということを改めて実感。


この「かまたまソフト」、食べ方にもこだわりが。キレイに巻かれたこのソフトクリームの上に、大胆にも醤油とネギをかけて食べるのだ。
プリンに醤油をかけてウニの味になったなんて体験をしたことがある人もいるだろうが、ソフトクリームにお醤油をかけて食べたことがある人はいるだろうか?
塩キャラメルなんかに代表されるように、しょっぱいものに甘いものは意外と合うということはわかるのだが……

食べてみると、「かまたまソフト」の生姜味のアイスクリームと・トッピングの醤油とネギが口の中で合わさって、まさに「かまたまうどん」の味になるようだ。これは死ぬまでに一度は試してみたい!

こちらのソフトクリームがある「しょうゆ豆本舗×浪花堂餅店」は、金刀比羅宮のそばにあるようなので、参拝ついでに立ち寄ってみてはいかがであろうか。
(今吉フハッ)